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Species Rose  (日本と中国の原種バラ・交雑種)

 バラはヒマラヤで発生しその後北半球に広がったとも言われています。
実際、南半球のオーストラリアやニュージーランドなどには自生種は存在しないと言われます。もちろん、近年の園芸熱で、ニュージーランドには多くのバラ園が存在していますが、もともと自生種はなかったようです。
 世界の国々の中でも、とりわけ中国は原種バラの宝庫で、プラントハンターによってヨーロッパに持ち込まれ、ヨーロッパの国々で盛んに行われていた品種改良に大きな影響を与えました

中国からヨーロッパに持ち込まれた重要品種は4つあります。
オールド・ブラッシュ、パークス・イエロー・ティーセンティッド・チャイナ、ヒュームズ・ブラッシュ・ティーセンティッド・チャイナ、そしてスレイターズ・クリムスン・チャイナです。

 とりわけ皇帝ナポレオン・ボナパルトの皇后ジョセフィーヌは、マルメゾン宮殿にて数多くの近代バラの育成に尽力を捧げました。
  
 
ナニワイバラ




ナニワイバラ
 Rosa laevigata
(英)チェロキーローズ
金楼子


和歌山県南部、四国、九州
(元は台湾、中国中南部から)



花径 6~7㎝
花は一重咲きで、5弁の大輪
葉は3出複葉、
小葉は卵状楕円、
無毛で光沢がある
花期は5月~6月



                        
 
 
つるバラ性で日本名「ナニワイバラ(難波茨)」と呼ばれるこの花は、中国南部原産で、中国から輸入してきたのが日本の難波商人だったことからそう呼ばれるようになりました。
原種系には珍しく、花は大輪、大ぶりで純白のため、大変目立ちます。
花色が淡紅色になるものをハトヤバラ(R.laevigata var. rosea)と呼びます。
果実のことを中国では金桜子[キンオウシ]と呼び強壮、強精、利尿剤として用いられています。ビタミンCも多く含まれます。



 
花後の果実
サンショウバラ




サンショウバラ

Rosa roxburghii hirtula
ロサ・ロクスブルギ―・‘ヒルトゥラ’


花径 cm
花は淡いピンクの中大輪
一季咲き
高木性、扁平な刺






 
 
サンショウバラ(山椒薔薇)の葉が、サンショウに似ているので命名されました。
陽地を好みます。枝には痛そうなトゲがたくさんあります。
花は蕾のうちは濃赤色をしていますが、開花すると一重で大輪の美しい淡紅色の花弁になります。枝に多数の花を付け芳香がありますが、花は一日花で、咲いた日のうちに散ってしまいます。
夏、とげとげだらけの大きな実がなります。
富士箱根地方に特有の木で、 箱根町の花に指定されています。
樹木の生い茂る暗い森には育たず、 一説には、 陽地を求めて火山から火山へと 移っていくうちに、新しい火山である、 富士山や箱根に生き残ったらしいと言われています。



愛らしいつぼみ
まさにサンショウの葉


姫サンショウバラ





ヒメサンショウバラ
(姫山椒薔薇)


Rosa roxburghii normalis
(ロサ ロクスブルギー ノルマリス)

(英)Chestnut Rose

原産地
中国南西部 四川省




  ヒメサンショウバラ(姫山椒薔薇)は、イザヨイバラの原型とされています
 




   
 姫サンショウバラ    
 
 ショウノスケバラ




ショウノスケバラ

Rosa multiflora watsoniana

錦糸イバラ

花径
 0.8cm
一重房咲き、一季咲き
つる性




 
 ショウノスケバラ(庄之助茨)は、別名、錦糸イバラともよばれ、ノイバラの変種と言われています。花径1cmに満たない最も小さい花をつけ、細くしなやかな枝には、細長い斑入りの葉が涼しげに茂り、バンブー・ローズとも呼ばれます。









白モッコウ




ロサ・バンクシアエ・ノルマリス

Rosa banksiae normalis
白モッコウバラ(一重)




 
 
この一重のロサ・バンクシアエ・ノルマリス(白モッコウバラ)が、八重モッコウバラの原形とされています。




          
    
 


一重の全景 白モッコウ(八重) 八重の全景
黄モッコウバラ




ロサ・バンクシアエ・ルテア

Rosa banksiae lutea
黄モッコウバラ(八重)


花径 



 
 
白のモッコウバラの変種で、日本には江戸時代、享保年間(1716~36年)に渡来しました。
通常、黄色を黄木香バラ、白を銀木香バラと分けているようです。
白モッコウには芳香がありますが、この黄モッコウに香りはほとんどありません。
種名『バンクシアエ』はイギリスの植物家のバンクス氏に因んでいます。







イザヨイバラ




ロサ・ロクスブルギ・プレナ

Rosa roxburghii Plena
イザヨイバラ
十六夜薔薇

花径 7cm
咲き 返り咲き




 
 
イザヨイバラ(十六夜薔薇)というこの風流な名は、花の一方が欠けることから月にちなんで名づけられました。
でも時々、欠けることのない完璧な満月状の十五夜バラも見かけます。
 サンショウバラとコウシンバラの交雑種で株はサンショウバラに類似し、花托(かたく)はとてもイガイガしています。
蕾はまるでモスに覆われている感じ、葉はサンショウバラと同じ小葉で7枚です。
 香りはほとんどありませんが、藤色かかった桃色の花弁数は100枚をこえるほどで、とても華やかな雰囲気が楽しめます。




 



丸い満月型の十五夜バラ?
   
ロサ・ギガンティア




ロサ・ギガンティア
Rosa gigantea

花径
 
一重 一季咲き



ティーの香



 
このロサ・ギガンティアは、ティーローズとそれに続くモダンローズに大きく影響を及ぼしています。
 特に原種バラには珍しく、中大輪の花弁が反り返り、剣弁咲きのモダンローズの祖先とされています。




可愛らしいつぼみ
ロサ・キネンシス・スポンタニア




ロサ・キネンシス・スポンタネア
Rosa chinensis spontanea  

花弁5枚、花径6~7cm
つる性、一季性



  この『スポンタネア』は幻のバラと言われ、チャイナ・ローズの元となった重要なバラです。
最近になって再発見された野生種で、未だ四季性ではありません
   



ロサ・キネンシス・シングルピンク




ロサ・キネンシス・シングルピンク

Rosa chinensis
Single Pink




  「一重のコウシンバラ」といわれ、花は一重で鮮やかなピンク色。後に色あせしますが散り際にまた色が濃くなります。
「庚申(コウシン)」とは、暦の干支の「きのえさる」のことで隔月に有り、60日ごとに繰り返し咲くという意味だそうです。すなわち、年中花が咲くと云う意味ですが、実際には四季咲きです。

キネンシス(Chinensis)独特の甘い香りがします。




コウシンバラ




ロサ・キネンシス・オールドブラッシュ

Old Blush China
コウシンバラ
(英) Parson's Pink China
    Common Monthly
   
月季花、長春花















 
 
最初にヨーロッパに紹介された4種のチャイナ・ローズの一つで四季咲き品種のもとになりました。
バラの歴史の中では重要な働きをしている4つのうちの1つです。

別名の『Common Monthly』や『月季花』が示すように、次から次へと開花する特性があります。






コウシンバラ ロサ・キネンシス スレイターズ・クリムゾン
チャイナ
ロサ・キネンシス・
センパフローレンス
ロサ・キネンシス・エルモーサ ロサ・キネンシス・ムタビリス
グリーンローズ




グリーン・ローズ
Rosa chinensis var.Viridiflora
ロサ・シネンシス・ビリディフローラ
青花(せいか)




 上記のコウシンバラ の変種とされます。緑のバラの花とはいうものの,花のように見えるのは,葉に変化している花びらで,萼状になっています。微妙な赤みがさすものが多いようです。

 アイルランド民謡の「ザ・ラストローズ・オブ・サマー」(庭の千草)に詠われるのはこのバラという説もあるそうです。(…素敵!)

 グリーン・ローズは資料や図鑑によっては、オールド・ローズのNoisette(ノワゼット)に分類しているものもあります。




逆光に輝いて・・・
パークス・イエロー・ティー・センティッド・チャイナ




パークス・イエロー・ティー・センティッド・
チャイナ
Parks's Yellow Tea-scented China



 
  
この『パークス・イエロー・ティー・センティッド・チャイナ』は1824年、イギリス人のパークスが、中国からロンドン園芸協会に送った品種です。


 
 


ロサ・セリケア・プラテカンサ




ロサ・セリケア・プラテカンサ
Rosa sericea pteracantha
(英)Winged Thorn Rose




 
 
『セリケア」とは『絹糸状の』という意味です。
ピンピネフォリア系の原種で中国西部の山岳地帯に自生します。
英名のWinged Thorn Roseのとおり、翼状の赤い幅広のトゲが特長です。
白の一重の花を咲かせます。

  



リージャン・ロードクライマー




リージャン・ロードクライマー
Lijiang Road Climber


一季咲き


 
 
中国雲南省の麗江(リージャン)で発見された雲南省の麗江地域だけに見られる原種バラです。



 
 


カナリー・バード




カナリー・バード
Canary Bird

花径 5cm
一重咲き

樹高 150~250cm位

 
 
ロサ・クサンティナ(Rosa xanthina)とロサ・ユゴニス(Rosa hugonis)を交配させたものと推定されています。

花の色は鮮やかなクリームイエローで、長い枝先は垂れ、シダのような濃い緑色の葉をつけます。


 
 


     
     
ロサ・プリムラ




ロサ・プリムラ
Rosa primula
ロサ・クサンティナ・ノルマリス

花径約5cm
中央アジア~中国原産



 
 
 花名 『プリムラ』 は 「最初の」 と言う意味で、他のバラに先駆けて
早咲きします。
半つる性で垂れ下がる枝に連なるように花をつけるのが特徴です。