♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
虹色のパレット
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モンシロチョウ  Summer, 2008





 

 愛のシンフォニー
 
 初秋の小岩井農場は、色とりどりの晩夏の花が夏の終わりを惜しむように咲き誇り、たくさんの蝶々が楽しげにダンスを舞っていました。本当はもっとも良く見かけるモンシロチョウなのに、今回初めてカメラに収めることができました。ちょっと変わった翅と思いきや、素敵なカップルの求愛のダンスでした。
その他にも、モンキチョウ、ヒメアカタテハやヒョウモンチョウの仲間がお花畑の上を楽しげに舞い、心を和ませてくれました。
 
モンシロチョウの学名   Atogeia rapae crucivora
モンキチョウの学名     Colias erate poliographus
ヒメアカタテハの学名    Cynthia cardui 
メスグロヒョウモンの学名  Damora sagana

 ヒョウモンチョウは普通オレンジの地色にヒョウ柄のパターンですが、このメスグロヒョウモンのメスはかなりかけ離れた外見で、黒っぽい地色に白い紋が入っています。それが和名の由来とのことです。


モンシロチョウ 小岩井農場 モンキチョウ
アカタテハ イチモンジチョウ アカタテハ
ヒメアカタテハ メスグロヒョウモン (♀) メスグロヒョウモン (♂)
クレオメ ヒメアカタテハ
ルリタテハ アカタテハ
     

キアゲハ  Summer, 2008





 
 キアゲハのダンス!

 今まで何度か遭遇しても、いつもシャッターチャンスがつかめなかったキアゲハ・・・。
ところがあるハーブガーデンで、チャンス到来。
よほどお腹が空いていたのか、夢中で蜜を吸うキアゲハを、私も夢中で激写しました。
でも、このアゲハ君は、ちっともじっとしてくれません。
蜜を吸う合間も、ハネを小刻みにふるわせ、結局はこんなにぶれた写真ばかりでした。残念・・・!
でも、それがこのキアゲハの特徴だとか・・・。

キアゲハの学名はPapilio machaon hippocrates(パピリオ・マカオン・ヒポクラテス) でヒポクラテスは古代ギリシャの医師の名です。
アゲハチョウのことを英語で Swallowtail (ツバメの尾)といい、そして、単に The Swallowtail と言ったら,イギリスではキアゲハのことを指すそうです。
キアゲハは北アメリカ大陸やユーラシア大陸にも分布していますが、イギリスではきわめてまれなチョウであり、最も美しく、貴重なチョウとして愛されているようです。



 
イチモンジセセリ
     

クロアゲハ  Summer, 2008 





 
 
松島の瑞巌寺(ずいがんじ)付近で、クロアゲハに遭遇!
 
クロアゲハはカラスアゲハとよく似ていて、見分けるのがとても難しいと思います。図鑑でいろいろ調べた上で、クロアゲハと断定しましたが・・・。
 学名は、Papilio protenor demetriusで、デメトリアスはマケドニアの王様の名前です。
このオレンジがかった赤い紋はメスのみにあるもので、とても美しいです。この日は、時折小雨が降り、せっかくの色合いがあまり鮮やかでないのが残念でした。
ベニシジミ ベニシジミ
     

クジャクチョウ  Summer, 2008 






 蔵王でクジャクチョウに遭遇!

 その目玉のような模様がちょうどクジャクの羽にある模様に似ていることから名付けられました。タテハチョウ科の仲間です。学名は、Inachis io geisha (イオ・ゲイシャ)で、イオはギリシャの美しい女神。ゲイシャは芸者から。ともにこのチョウの美しさを強調した名前とか・・・。
ちなみに英名では、クジャクと同じく「Peacock」と呼ばれます。

 その他にも、山頂を越えた御釜の近くで花から花へと楽しげに飛ぶキアゲハや、それよりもより白みがかったナミアゲハを見かけましたが、残念ながら撮ることはできませんでした。

 もう一つの白く愛らしいチョウはヒメシジミで、シジミチョウ科に属します。
学名は、Plebejus argus micrargus Butler


 
ヒメシジミ (表) 2cm ヒメシジミ (裏)
     

ベニシジミ  Summer, 2008 






 ベニシジミを激写!

 平庭高原に初めて行ってきました。
この平庭高原の白樺林は、その数30万本ともいわれ、日本一の規模だとのこと。東京で学生生活を送った私にとって、「白樺」と聞くと「軽井沢」というイメージしかなかったのですが、こんな身近なところに日本一の白樺林があったのですね。HPで調べて、まだ見ぬ野生ランとの出会いを期待して来たのですが、残念ながら今日の収穫(=ランとの出会い)はありませんでした。その代わり、とてもきれいな蝶々との出会いがありましたよ。

 帰りがけに、草原いっぱいに咲くアズマギクの花から花へ、ひたすら蜜を求めて飛び交うベニシジミに気づき、そ〜っと近づいて何枚かおさめることに成功しました!最初は逃げ惑っていましたが、私が「危険人物」ではないと悟ったのか、それとも背に腹は替えられないほどお腹が空いていたのでしょうか。間もなくしてモデルのようにポーズをとってくれました!

ベニシジミの学名は、Lycaena phlaeas daimio


 
ベニシジミ
ヒョウモンチョウ
クロアゲハ ハルジオン
     

トラガ   Summer, 2008






 「君の名は・・・?」

 花を写そうとあちこち歩くたびに、よく目にするようになった美しい蝶々・・・。「ヒョウ柄をまとったおしゃれなマダム」といったところでしょうか。名前をちゃんとアップしようと図鑑で調べてもなぜかどれにも載っていないのです。どうしてなの・・・。ひょっとして、未だ誰にも発見されていない新種・・・?などと思っていた矢先、あるHPで、「蝶の図鑑」で調べても見つけることが出来ない時は、「蛾(ガ)」の可能性が・・・というヒントをもらい、さっそく調べてみました。すると一発で、見つけることが出来たのです。その名前は、「トラガ(虎蛾)」でした。なんとこの美しいおしゃれな装いのチョウは、実はガの仲間だったのです。
 このトラガは昼行性の美しいガで、チョウのように活発に飛翔し、さまざまな花を訪れては、その蜜を吸っています。生息域も平地から標高800メートルぐらいの山地でも普通に見られます。このように、特にガの方がチョウの特徴をもつものが数多くいるようです。

 一般的にチョウとガの区別のポイントは、夜行性か否か、花の蜜を吸うかどうか、そして止まっている姿はどうかなどがあげられるようです。ちなみにチョウは翅を上にして閉じて止まるし、ガは開いてぶらさがるのが一般的のようです。

トラガの学名は、Chelonomorpha japana Motschulsky

 
トラガ