伊勢神宮は、正式には『神宮』であり、他の神社と区別するために「伊勢神宮」、もしくは「伊勢の神宮」とも呼ばれ、または「お伊勢さん」の名前で親しまれてきました。
伊勢神宮とは、伊勢の宇治の五十鈴(いすず) 川上にご鎮座する皇大神宮(内宮=ないくう)と、伊勢の山田の原にご鎮座する豊受大神宮(外宮=げくう)、及び別宮など125社神社の総称です。そして神宮参拝の順路は、まずは外宮から、そして内宮へというのが古来からのならわしです。
なにせ生まれて初めての「お伊勢参り」。作法を知らずに失礼をせぬように、私も、まずは「外宮」からお参りをしました。ここ外宮は、「豊受大御神」を祀っており、衣食住をはじめすべての産業の守り神としてあがめられています。その後広大な敷地を散策しながら、内宮へと向かいました。内宮への入り口には、清らかな五十鈴川にかかる宇治橋を渡ります。これは俗世との境界をあらわします。
内宮の御祭神は『天照大御神』(あまてらすおおみかみ)であり、その神は古来より、皇室の御祖先の神で、日本人の総氏神とも言われています。
その内宮の「御正殿」は、「唯一神明造」という日本古来の建築様式により建造され、屋根は茅葺き(かやぶき)、10本の鰹木(かつおぎ)がのせられ、先端が水平に切られた4本の千木(ちぎ)が高くそびえています。
「日本史」の授業で、先端が水平なのは女の神様、垂直なのは男の神様と聞いたことがありましたが・・・。