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花と光と風と…
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エンレイソウ   2010
 




















 



      エンレイソウの思い出

エンレイソウは漢字で、延齢草と書き、おめでたい名前なのですが、実際には有毒植物とのこと。
早春のまだ草木が緑色に萌えだす前、日の光が充分さしこむ明るい林床に群生して、春の到来を知らせてくれる花です。

先日、鷲別(室蘭)岳でこのミヤマエンレイソウの変種といわれる「ムラサキエンレイソウ」を見た時、十数年前にカナダのトロントで見た絵葉書の花の絵を、ふと思い出しました。

たしか、それはオンタリオ州の州花であり、英名がTrilliumということだけは印象深く覚えていたのです。Tri-は数字の3を表す接頭辞で3枚の花弁を見ながら、なるほど〜と感心したものです。

その忘れかけていた葉書の花の色合いが鮮やかに蘇ってきたのです。その花はたしかにほんのりと薄紫とピンクの色に染まっていました。

「なるほど、
あの花はこのエンレイソウだったのか…」 

後で調べてみると、トロント市のあるオンタリオ州の州花は、Great White Trilliumといい、オオバナノエンレイソウとのことでした。北大の校章でもあります。

北海道には、とりわけこのエンレイソウの変種が多く存在し、少なくとも8種類〜10種類ぐらいと言われています。そのうち今年出会った6種類を様々な資料から分類してみました。   
 
 
エンレイソウ (延齢草)


   

子房が黒色のもの
「黒実のエンレイソウ」







     
  この小豆色のエンレイソウが一般に「エンレイソウ」と呼ばれる種類です。

花弁が無く、がく片に色がついて花の役割をしているのでしょう。

子房が青色、黒色、赤色と三色あり、それぞれ青実のエンレイソウ、黒実のエンレイソウ、赤実のエンレイソウと呼ばれています。

 
 
     
 

   

黒実のエンレイソウ

 



赤実のエンレイソウ

 



(1)  ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)
 

   




  @雌しべに斑点なし
A
雄しべと雌しべの長さは  ほぼ同じ
B葯と花糸は同じくらいの長さ
C
花弁とがく片はほぼ同じ長さでがく片は先端が鋭く尖る
D横向きに咲く
E
草丈は3つのうち比較的小柄な傾向

別名「シロバナエンレイソウ」
 
    純白で本当にきれいです! 
 
     




(2)オオバナノエンレイソウ (大花の延齢草)
 

   


   

 
  @雌しべに黒紫色の斑点があり
A
雄しべは雌しべより長いか同じくらい
B葯は雌しべの長さ全体の3/4ぐらい
C
花弁はがく片より長い。
  共に細長く(3)に比してスリムな印象
D上向きに咲く傾向
E
草丈は他の中くらい


  
     
 
 
 
(3)シラオイエンレイソウ (白老延齢草)
 

   


     
  @雌しべに黒紫色の斑点があり
A
雄しべは雌しべより短く、
  雌しべが突出している
B葯は雄しべの長さ全体の2/3ぐらい
C
花弁はがく片より長い。
 共に(2)より長さに比べて、幅が広く(1)(2)に比べ力強い印象
D横向きに咲く傾向
E
草丈は最も大きい傾向
F
株立ちの傾向

オオバナノエンレイソウとミヤマエンレイソウの
交雑種。

 
     
 

 
チシマエンレイソウ (千島延齢草)
 

   

   

 
  雌しべ全体が黒紫色に染まっています
でも、この写真の個体は青い筋があるので、ひょっとしたら近似種(変種)かも・・・。





  
     
 


 
 
ムラサキエンレイソウ 
 







 
    ミヤマエンレイソウの変種とも言われています。
最初は、新種発見…と思い、胸をときめかせたのですが…残念!  
 
 

 





 
 






 



時にはこんな4枚葉にも出会います