花と光と風と…
 Index
めぐりくる春   2011












キクザキイチゲ






カタクリ






長く厳しい冬の間凍てついていた北国の大地にも、
気がつけば、いつの間にか春の気配が訪れていま
した。私にとっては北海道での二度目の春が訪れま
した。

いつものように何千年も何万年も、当たり前のように
繰り返されてきた季節の変化。そして私達日本人は
その四季それぞれの美しさを愛でる習慣や文化を
大事にし誇ってきました。

でも、今年の3月11日に東日本を襲った「未曾有の
被害」はあまりにも突然に私たちの日常をも襲い、
その日以来時が止まったかのような日々を過ごして
きたことを思い知らされました。

大地震に大津波、そして人災ともいうべき原発事故。
そんな壊滅的な被害を背負いながら多くの人達が
日々を生きるために闘っているうちは、自分の身内
が被災しなかったからと言って、「幸いにも…」など
とは言えない、そんな気持ちでいっぱいでした。

久しぶりにカメラを片手に近隣の山野を散策してみ
ると、もうすでに福寿草やカタクリ、スミレやエゾエ
ンゴサクなどが待ち構えていたように、私を出迎え
てくれました。まるで長い暗闇のトンネルを抜け出
たかのように、出会う全てが新鮮で美しく、芽生えた
ばかりの草花の息吹が、まぶしいように感じられた
りもしました。

人はその傲慢さと愚かさのゆえに、幾度も自然を
破壊し、争いを繰り返し、敵のみならず自らを含めた
人類を根絶やしにしかねない化学兵器や武器を作り
続けてきました。でも、この草花の一つ一つを見てい
ると、それでも 「命は巡りくる」ということ、生命の
循環の奇跡とその尊さを思わざるをえませんでした。

被災地の一つ、福島県三春町のご住職、玄侑宗久
さんの言葉を借りると、今回の地震津波で引き起こ
された原発災害は、まさに太平洋(北米)プレートと
いう亀の背中で暴れている龍のようだといえるで
しょう。そして未だ誰もその龍を手なづけコントロ
ールする術をもっていないのだと。そして安易に
「安全・安心」を繰り返し、その龍や市民に『誠』を
もって接することのできない政府・東電には、そ
の龍を飼う資格は無いのだと・・・。

 (勿論、この原発推進政策は、現政権が始めたこ
とではなく自民党が、大国や大企業との関係の中で
推し進めてきた大事業のはずですが…。)






キクザキイチゲ







ツクシ








濃いピンク色の"ニオイスミレ″

ニオイスミレさん、はじめまして!

 

 

エゾエンゴサク

 



キバナノアマナ



 



ミズバショウ



 



タチツボスミレ



 



コジマエンレイソウ







ナニワズ







アズマイチゲ







ムスカリ



 
 



キバナノアマナ



 



フッキソウ




 


エゾエンゴサク



 



フクジュソウ







エンレイソウ

 





イチゲ







フクジュソウ