♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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北大植物園  2011





アツモリソウ







レブンアツモリソウ







クマガイソウ
昔、武士が馬上で背中に背負ったホロに見立てたようです)






 インターネットで、「北大植物園にレブンアツモリソウが見ごろ」という情報があったので、後悔しないようにと早速出かけてきました。去年、道内に引越してきて以来、一度はこの目で見てみたいと願っていました。それもできれば、礼文島に自生したその姿を…。でも、今年もちょうど見ごろの時期に礼文島に行く可能性はおそらくないでしょうということで、札幌にむかったのでした。

今まで見かけたアツモリソウは、鮮やかな濃いピンクで、英語名の「レディース・スリッパ」という名前が良く似合う華やかな色合でした。それに比べると、このレブンアツモリソウは、純白というよりは淡く優しいアイボリーで、しっとりとして控えめな印象の美しい花でした。かねてから、何故、ラン科の花には、戦国武将や戦争に由来する名前が多いのだろうと思っていました。アツモリソウ、クマガイソウ、サイハイラン…などなどですが…。

ほどなくして、アツモリソウは平敦盛、クマガイソウは熊谷直実という実在の人物に由来することを知ったのは数年前のこと。

時は平安時代末期、源氏と平氏が激しい合戦を繰り広げていた頃、追い詰められた平氏に源氏が奇襲作戦をかけた「一の谷の合戦」の場面。この戦での手柄を探していた源氏の豪傑熊谷直実は、騎馬で浜辺から逃げようと船を追う若武者に声をかけ闘いを挑みます。

直実はその若武者を馬から組み落とし、首を斬ろうと甲を上げると、我が子と同じ年頃の美しい若者の顔を見て躊躇してしまいます。直実は彼を助けようと名を尋ねますが、敦盛は「お前のためには良い敵だ、名乗らずとも首を取って人に尋ねよ。手柄になろう。すみやかに首を取れ」と答えます。これを聞いた直実は感服し、その子を思う親の心を思い助けてやろうとしますが、振り返ってみると味方の軍勢が迫ってきます。このままその軍勢に打ちとらせるよりは、自らが打ち取って供養してしんぜようと直実は涙ながらに敦盛の首を打ち取りました。

その後、持ち物の笛からその若武者が平氏の貴公子、平敦盛であり、わが子と同じまだ16歳の身のうえであったことを知り、武士の業の深さ、無念さを思い知ります。そして、身内との相続争いなども重なり、無常感にさいなまされ続けた直実は、ついに法然上人に教えを請い、仏門に入るのです。そして法然上人の弟子となり蓮生の僧名を授かって、多くの良き信心深い働きをし、念仏往生をとげたと伝えられています。
今も、京都の金戒光明寺には、敦盛と直実の五輪の塔が法然廟の近くに向かい合うようにたたずんでいるそうです。

私個人は仏教徒でも何でもありませんが、最初この話を聞いた時、本当に心深くうたれました。
とりわけ戦国時代のあまりにも理不尽な争いの世に、心の救いを求めてやまなかった人々に、こうした心の拠り所となる場があったことに感謝したい気持ちが湧いてきます。






レブンアツモリソウ


 
 




クマガイソウ


 




チョウセンキバナアツモリソウ


 




サルメンエビネ



 




ノビネチドリ


 




スズラン


 




エゾウスユキソウ



 




オオヒラウスユキソウ



 




オオタカネイバラ




 



カラフトイバラ








私の好きなミズナラの木



 




ハンカチの木








ハンカチ…というよりは可愛いゴ○ストみたい?



 




オオモミジ (カエデ科)

 






 




ハナイカダ








葉っぱの真ん中にお花が…