花と光と風と…
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石狩原野の灯台  May 2012





鮮やかなツートンカラーの石狩灯台





  ネット情報で、石狩のハマナス公園のイソスミレが見頃と聞き、まだ見ぬそのお花を是非拝見しようと出かけてきました。そこには見渡す限りの草原(原野)の上に鮮やかな紅白の灯台が立っていました。一すじの木道の上を辿りながら歩いていくと、所々に紫色のスミレが群生していました。大分、見頃を過ぎた感じでしたが、木道の足元には、まだまだきれいな見頃のスミレさんたちが楽しげに潮風を受けながら群れていました。ハマナスや、ハマ昼顔、エゾカワラナデシコ、などはまだまだこれからということで、次のお楽しみが増えました!

 ここは大雪山から流れる石狩川が日本海に注ぐ河口にあたり、その長さは日本第三位だとのこと。
ちなみに第一位は、信濃川、第二位は利根川です。
北海道開拓の歴史の中で、度重なる洪水を繰り返しながらも、交通や物資輸送の役割をにない、豊富な鮭漁の恵みを与えるなど、北海道の文化発展に貢献してきた「母なる川」なのですね。

 この鮮やかな紅白の石狩灯台は、かつての名作映画『喜びも悲しみも幾年月』の舞台となったところでした。ビジターセンターには、往年の名優、佐田啓二や高峰秀子が地元の人々とロケに励んだ様々な写真が展示してありました。
 自然の猛威と戦いながら、船の安全と人々の為に、献身的に歩む夫婦愛の物語…でしょうか。
古き良き時代の心温まるお話しのようです。

 その日初めて出会ったイソスミレさんは、春一番に石狩浜を彩る花で、きれいなハート型の厚手の葉を持ちます。そしてこの石狩浜が北限とのこと。潮風に揺れる可憐な薄紫の花びらが可愛らしかったです。

 
 




初めてのイソスミレさん
葉っぱはきれいなハート形

 




とんびかな?
目の前の草むらから飛び出したのに
シャッターチャンスを逃してしまいました!

 




映画『喜びも悲しみも幾年月』の歌碑



 






 






 







 




穂先に止まってさえずるヒバリ
この後、にぎやかにさえずりながら
空高くどこまでもどこまでも
上がっていきました







主演の佐田啓二と高峰秀子
(佐田さんは、中井貴一さんのお父様)

 
 




木道下のイソスミレ
愛らしい姿です






灯台とビジターセンター




  ビジターセンターには、3つの歌が掲げられてありました。よく見ると、かの俵万智さんでした。
俵さんは、「サラダ記念日」や「チョコレート革命」などの歌集で一躍世に出て、一世を風靡しましたね。
俵さんが売れっ子になって、札幌に講演会のため訪れた際に立ち寄ったこの石狩で歌った三首でした。

   ここからは 海となりゆく 石狩の
      河口に立てば 立てば 天啓


 高校教師と売れっ子の歌人としての狭間で揺れていた心に、天啓のように降った思い。ただ「自然体」で生きればいいのだ。…そう心に決めた瞬間を歌ったもののようです。

 先日、NHKのニュース特集で、原発事故後に、俵さんが一人息子と一緒に仙台から石垣島に避難したということを知りました。シングルマザーとなっていたことも、初めて知りました。石垣島の人々に見守られながらのびのびと島の生活を楽しむお子さんの姿が印象的でした。
  震災後に歌った歌の中からいくつかを…


   震災の 映像見れば 指しゃぶり 
    いよよ激しき 七つの心



   電気なく 水なく ガスなき 今日を子は 
      お菓子を食べ放題と 喜ぶ



   子を守る 小さき虫の 親あれば
     今の私は これだと思う



   まだ恋も 知らぬ我が子と 思うとき
     「直ちには」とは 意味なき言葉



   ゆきずりの人に 貰いしゆでたまご
    子よ 忘れるな そのゆでたまご



   子を連れて 西へ西へと 逃げてゆく 
      愚かな母と 言うならば言え


 
   男の子 三人寄れば 鬼ごっこ 
      始まっている 白い浜辺に










 






 




咲き始めたハマエンドウ
これから見頃に…





 恋人の聖地  May 2012
 







    
 


  ここは『恋人の聖地』Lover's Sanctuaryと名付けられた厚田公園の頂上にある見晴らしの良い場所です。何も特別意味があってここを訪れた訳ではなく、まだ見ぬ珍しいスミレの変種を探してやってきたら、偶然すぐ側の道の駅で知ったのです。

 どうやら「地域活性化プロジェクト」の一環で、地域の観光化のためのようです。

 建物は見たところ、ヨーロッパの古城の要塞のような雰囲気でステンドグラスも素敵でした。薄曇りでしたが、きっとここから眺める夕日は本当に素敵でしょうね。