花と光と風と…
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余市ニッカの里    August  2012
 




 
The NIKKA
典型的な撮影スポットから・・・


 



  かねてから「奇岩」に興味のあった私は、一度機会があったら、余市にあるという『ローソク岩』を見てみたいと思っていました。そして、そのついでに、ニッカウィスキーの工場も見学しようかと、ふらりと入ってみたのです。特にお酒は飲むわけではないので、普通だったらあまり興味のわかない場所のはずでした。けれど、澄み切った磨きぬかれたような工場の外観や美しい中庭に惹かれ、奥へ奥へと入っていきました。そこで初めて創業者のこと、リタさんというスコットランド人の奥様のことなどを知り、何故かワクワクと心踊るような気持ちになったのです。
 資料館では、創業の歴史や、創業者竹鶴氏とリタさんとの出会いのVTRや写真集などを、繰り返し丁寧に見入ってしまいました。

 
 




竹鶴政孝・リタ夫妻の家
「えっ・・・、国際結婚だったの?」
・・・と初めて知り驚く私。

 




赤いとんがり屋根が素敵です



 
















 






親しみを感じるリタさんの笑顔



 


 二人が出会ったのは、第一次世界大戦の最中の1918年頃、政孝がスコットランドのグラスゴー王立工科大学に留学していた時でした。
政孝は、1894年生まれ、
リタは、1896年生まれで、2歳違い。
リタは、宮澤賢治と同い年ということになります。
そういう時代に出会い、リタは政孝を信じて従い、初めて異国の地、日本にやってきました。
  以下は、資料館の案内書きです。

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 異国の土地で出会い、異質の文化で生きた強靭な精神と心優しい二つの魂。リタと政孝は、この孤独の中で支えあった二人でした。まるで惹かれあうように二つの魂は出会い、お互いの愛だけを頼りに、只ひたすら夢に向かった二人。政孝は東洋的精神力で、スコットランドという西洋の文化の中に飛び込み、身一つにその文化であるウィスキーを取り込み、日本の社会に根付かせ、リタはスコットランドで生まれた感受性を持ちながら、日本の社会に溶け込み、日本人として生きようとしていました。
 大正から昭和という時代、偏見に満ちた人々の視線が厳しかった時代のことです。ウィスキーを楽しむという文化が、ようやく開け始めた時代のことです。二人の軌跡は、そのまま時代の軌跡でもあり、歩いたその道は決して平坦ではなく、むしろ苦難の連続でした。自分の技量のみを信じ、ぐいぐいと人を先導して行く政孝、いつも自分を厳しく見つめ、一途に政孝について行くリタ、その二人を援助してくれた人々も、二人の魂に惹かれた人々でした。
 リタと政孝は、リタの故郷の丘、クリスタルヒルに似た高台に眠っています。・・・

















  



 




試飲コーナーも充実していて
「おもてなしの心」が行き届いています




 










 


  ここを訪れてみて、改めて真の企業の成功とは何かということを考えさせられました。
 終戦後、追いつき追い越せで売上を競い、高度成長期には、世界に進出し、大企業として業績を積むことを唯一の企業戦略として多くのビジネスは展開してきたけれど、国際競争の中で、疲弊し、淘汰されていった企業も多かったことでしょう。でも、本当の成功とは、創業者の精神を誇りにして、その魂を受け継ぐ継承者や従業員に恵まれ、広く地域に愛されること。そしてその製品をこよなく愛し続ける顧客に恵まれ、息の長いお付き合いをしていくことなのかもしれないと思わされました。





 




多くのリピーターに愛されているようです




 




こちらが奇岩「ローソク岩」です!
長い歳月を経てもこの状態を保っているのは、
やはり奇跡ですね。









小樽
 





カトリック富岡教会



 






小樽の運河
いつ見ても美しい光景です






 


のどかな昼下がり・・・

 




「ルルドの奇跡」のマリア像




 




小樽の甘味の老舗「あまとう」で・・・
一番人気の『クリームぜんざい』
本当に美味しかったです
コーヒーも香り高く癒されました~








 




旭展望台から見た小樽市街地





函館
 





函館の有名人「イカール星人」と・・・



 





ついでにこちらはコンサドーレ札幌
アイドルのドーレ君です!

 



これは「ハコダテニキテクダサイダー」です!
函館山の天然水100%ご当地サイダー






旧イギリス領事館



 
 




イギリス式のアフタヌーンティー
旧領事館の喫茶室で












 



素敵なリビングの暖炉