花と光と風と…
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宮島沼と渡り鳥 May  2013
 





宮島沼の夕暮れ

(マガンたち水鳥は右手奥の方にいます)

 


  日本最北端のマガン(真雁)寄留地といわれる美唄市の宮島沼に初めて行ってきました。
この地は、2002年、ラムサール条約登録湿地となりました。私が訪れたのはGWの前半。もう既にマガンの半数以上はロシア大陸に渡り、後発隊が小さな群れを作っていました。
 ここで「渡り鳥」についてのミニ知識をちょっと・・・。
日本列島は北極と赤道の真ん中に位置しています。その為、多くの渡り鳥がやってきます。暖かくなり、草や木が生い茂る頃、冬を赤道やそれより南で過ごした鳥たちが、巣を作り子育てをする為に日本にやってきます。これらの鳥を「夏鳥」と呼びます。これら夏鳥の中には、山野の森や草原でさえずる小鳥たちの他、川辺・海辺にやってくる水鳥もいます。それに対して、冬を越すために、北からやってくる鳥たちが「冬鳥」です。水辺で冬を越すのは、ツルやハクチョウ、カモやカモメたちです。日本に暮らす鳥は約350種。このうち、夏鳥は約80種、旅鳥は約40種、冬鳥は約100種となり、日本の鳥の約3分の2が渡り鳥なのだそうです。驚きですね。



 




 




マガン(真雁)


 




落穂拾いに精を出す
飛翔間近のマガンの群れ














 




宮島沼のビジターセンター




 




シベリア(ロシア)への飛翔に備え
栄養補給に専念しています



 










 









 










 







 




「ふゆみず田んぼ」で餌探しに
余念のないコハクチョウたち





 
























こちらのハクチョウの群れは
コハクチョウです。
嘴の黄色い部分が短く丸い形です









ここのハクチョウは、オオハクチョウです。
嘴の黄色い部分が大きく尖った形です。






  こちらの最後の4枚の写真は数年以上前に、ある北東北の池で遭遇したオオハクチョウとコクチョウです。その頃は大まかな分類としての白鳥しか知らず、ハクチョウの下位分類として、オオハクチョウ、コハクチョウ、コブハクチョウ、そしてコクチョウ(黒鳥)までいるとは知りませんでした。また、コクチョウは「北海道の野鳥図鑑」には載っていませんでした。
 コクチョウは、オーストラリアの固有種で、オオハクチョウのように渡りを行わず、季節や環境の変化により移動を行う漂鳥なのだそうです。日本では関東、東北、北海道などで生息が観察されているようですが、もともとはオーストラリアから移入されたものが、茨城県の水戸市の湖沼で自由に放し飼いにされて繁殖し、後に各地へと飛来したものらしいです。
あまりにも珍しい姿に感激しました。










とてもエレガントな容姿です









手前のグレーの毛並みのハクチョウは
まだ幼鳥です。