ユリカモメ 11月
典型的な冬羽です
耳羽(ほおの部分)が丸く黒く染まっています
ユリカモメ 5月
すでに夏羽にかわったところ
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ユリカモメには、夏羽と冬羽の2種のかなり異なった顔だちの特色があります。
秋から冬にかけての冬顔は、全体的に白っぽい出で立ちに、頬の部分に黒い頬紅をさしたような感じです。そして、クチバシは赤く、足も鮮やかな赤色です。
ところが春先から夏にかけては一変して、顔(頭部)全体が真っ黒に変身します。
変身した姿を見たら、到底、同じ鳥とは思えない位の違いとなります。
今回は、その違いを身近で観察する機会に恵まれました。
目を疑うほどに、頭にすっぽりと黒頭巾を被ったような夏羽の出で立ちは驚きです。頭部から喉にかけて黒褐色になるのです。嘴と足も黒ずみ、遠目には黒く見えます。また、白いアイリングが愛らしさを一層引き立てます。
でも、この愛らしい小型のカモメは、その外見とは裏腹に、かなり気性の激しい面もあるようです。秋には、産卵のために遡上してくるサケの大群を河口で待ち受けて、空中から奇襲攻撃をしてその卵を狙います。そのシーンはまた別のページで紹介しますね。
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