花と光と風と…
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知内の『殿様街道』を行く  Spring  2017





登山の途中で見た「大千軒岳」の雄姿
これが見えただけでも来た甲斐があった…
と思いました!



柔らかな若葉の色が目を癒してくれます




 


 しばらく前に、早春の函館山で出会った素敵な女性から、「『殿様街道』に行きませんか?」とお誘いを受けました。その「街道」の名前には聞き覚えがありましたが、どういうところなのかは知りませんでした。きっと緩やかなハイキングコースかと思いきや、立派な登山コースでした。

 その昔、キリシタンの処刑場となったという「大千軒岳」の登山口から途中で折れて登るコースであり、大千軒岳の雄大で美しい姿をを眺めることのできる撮影スポットもあります。

 また戊辰戦争当時には、土方歳三、伊庭八郎、人見勝太郎など旧幕府軍の志士たちが、この街道を駆け抜けて、松前城を目指したと言われ、途中にある「砲台跡」は、官軍が、土方歳三ら、幕府軍を迎え撃つために設置したものとのことでした。

 明日をも知れぬ命がけの戦いの中で、彼らも、ふと目にした野の花の美しさに、心癒される場面もあったのだろうかと、思い巡らしたりもしました。

 既に函館界隈では、終盤を迎えていたカタクリや、エンゴサクも見ごろでしたし、ニリンソウや、道南では珍しいオオバキスミレも、あちこちに美しい群落を作っていました。お目当ての一つ、オオイワカガミは、未だつぼみの状態でしたが、サンカヨウや、キバナノイカリソウ、シロバナスミレサイシンも本当に美しく咲き誇り、十分に楽しむことができました。

 帰りには、初めて知内の「こもれび温泉」に入り、汗と疲れを流すことができました。
本当に楽しい一日でした!








シラネアオイ











春の萌黄色の山が大好きです!






 




砲台跡

戊辰戦争当時に作られた砲台です
当時の緊迫した戦況がしのばれます



 




オオバキスミレ

あちらこちらにきれいな群落を作っていました




 




廃線になった「国鉄松前線跡」
 




廃線となった線路を歩きました








サンカヨウ






 




エゾアカガエル







雪渓が残っていました





樹齢200年のブナの木

 




シロバナスミレサイシン

初めてお目にかかりましたよ!
大振りの見事な花でした





 




ふかふかの枯葉のじゅうたんの上を…