♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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北国に咲く野生ラン  2017





  コアツモリソウ (小敦盛草)

  学名: Cypripedium debile Reichb.fil.
  英名: frail lady's-slipper

      






コアツモリソウ (小敦盛草):ラン科 
アツモリソウ属

 道南のある森に群生するこの野生ラン。
出会ったのは2年前。ブナの原生林と黒松の生い茂る深〜い山奥に、ひっそりと楽しげに咲いていました。何とも不思議ないでたちで、思わず見入ってしまいました。ラン科の花は、本当に摩訶不思議な形をしたものが多いですね。
 コアツモリソウ(小敦盛草)というだけあって、確かに本家のアツモリソウに良く似ているような・・・ 感じですが、サイズ的にはその半分くらいでしょうか?

 本家のアツモリソウの英名は、「レディース・スリッパ」といいますが、このコアツモリソウは、さしずめ、「ベイビーズ・スリッパ」とでも名づけたら素敵かもしれません。 ちなみに野草愛好家や業者による乱獲などで、数が激減しており、絶滅危惧種のレッドデータに指定されているそうです。大事に守って行きたいものですね。




コアツモリソウ


コアツモリソウ

アツモリソウ
(英:レディーススリッパ)
     
 
イチヨウラン





レブンアツモリソウ




 
 
クマガイソウ




カキラン & ハマカキラン(別名)アオスズラン、エゾスズラン





   カキラン (柿蘭)

   学名: Epipactis thunbergii A. Gray






カキラン (柿蘭) :ラン科 カキラン属

 美味しそうな柿色をした、この魅力的な野生ランとの出会いも、今年の嬉しい出来事でした。
そのカキランを探す過程で、ある場所に導かれ、出会ったのが、「ハマカキラン」と呼ばれる、同じカキラン属の花でした。
 以下に、比較のために写真を続けました。
この「ハマカキラン」は、別名 「アオスズラン」や「エゾスズラン」と呼ばれています。
 花のおよその形や、つぼみの形はカキランにそっくりですが、花の色は淡緑色〜薄緑色で、唇弁の基部の内面は暗褐色になります。
 最初は、カキランの咲くエリアとして教えていただき、ようやく探し当てたのですが、この唇弁の色の違いが気になり図鑑を調べてみて、カキランではないことが分かりました。
 





 
ハマカキラン (浜柿蘭)

アオスズラン (青鈴蘭)
エゾスズラン (蝦夷鈴蘭)



 
カキラン (柿蘭)






ハマカキラン (浜柿蘭)





多様なランたち ・・・北国のラン

サルメンエビネ


ササバギンラン


サルメンエビネ


ユウシュンラン


エビネ


クゲヌマラン 距が無い


エゾチドリ


ギンラン 距がある

スズムシソウ


モイワラン


エゾスズラン


ハクサンチドリ


ヤマサギソウ ?


コケイラン





ヤマトキソウ


アケボノシュスラン


エゾサカネラン

     
 
ツチアケビ(果実)

 
ツチアケビ(花)

 
アオスズラン