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オオワシ:大晦日のオオトリ!  December 2017





オオワシ: タカ目タカ科オジロワシ属
学名: Haliaeetus pelagicus
英名: Stellar's Sea Eagle
漢字名: 大鷲

日本最大級のワシ
天然記念物に指定(1970年)
国RDB絶滅危惧Ⅱ類
 


 大晦日の一日、「酉年」の締めくくりとしてふさわしい鳥に出会いたいと思い、ふと大晦日のフィナーレを飾るには、やはりこれでしょ!・・・ということで、「オオワシ」に会いに出かけました。

 ここは鮭の遡上を狙ってやってくるオオワシの「冬季別荘地」です。長距離を飛ばしても、必ずしも会えるとは限らず、ただ一縷の望みを託して車を走らせました。
 
 今回はとてもラッキーな場面に遭遇できました!河口に広がる氷上を舞台に、1羽のオオワシと、数羽のカラスの駆け引きの場面が展開していました。どうやらオオワシが捕獲した大きな鮭をめぐって、カラス達がそれを狙って取り囲んでいるところでした。

 せっかくのご馳走を獲られてたまるか・・・と、オオワシはその獲物を「ワシ掴み」にして、勢いよく、飛び立ちました。そして私により近い木の枝へと着地!その一部始終を観察し、何とかカメラに収めることができました。
ちょっとラッキーな一日であり、良き一年の締めくくりとなりました!
 











 




オオワシの足元の大きなシャケを
めがけて、カラス達が集まりました


























 










 




カラスは集団で、隙を見つけては
そのエサを奪おうと
しつこく付きまといます






 




「そうは問屋がおろさない!」とばかりに、
オオワシは、そのシャケを「ワシヅカミ」にして
飛び立ちます



 




この飛び出しのシーン!
待ってました!


 




大きな獲物のため、とても重たげです






 








 




樹上に降りたオオワシ
足元には獲ったばかりの
大きなサケが…





 




樹上に到達しても、カラス達は追ってきます!
オオワシの迫力ある一撃!









それでもしつこく付きまとい
離れないカラスに、
ついに切れたオオワシは・・・



 
 




一気に飛び掛り反撃します!

強いね~~~








何度かのカラスとの攻防を繰り返し
撃退した後、その大きな獲物を平らげて
満足げに周囲を見回していました



 





こんなにたくさんのオオワシや、
オジロワシもいましたよ!







オオワシやオジロワシは
成鳥になるまでに約6~8年かかるといわれます
この個体はほぼ成鳥かと思われますが
ところどころに白いマダラも見られ、
成鳥の一歩手前のようにも見えました










時々、甘えたような切ない鳴き声で
親を呼んでいるようにも見えました

冒頭の氷上のカラスとの攻防シーンでは、
最初は三羽のオオワシがいました
その後、私がカメラを用意する間に
より大きな二羽が飛び立ち
この子だけが、カラスとの攻防を展開しました

ひょっとしたら、飛び立ったのは
この子の親だったのかとも思われます

遠距離から、この子が一人前に
カラスとの攻防に打ち勝ち、獲物を獲得する姿を
見守っていたのかも・・・



 








 




川べりの樹林帯には
沢山のワシの巣が…




 




氷上のオオワシ