花と光と風と…
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ケアラシ、啄木小公園 、ノスリ   Winter 2017~2018





大森浜に立つ啄木像
背景には、12連山の「函館山」が・・・






 


 ケアラシ(気嵐)は、北海道特有の方言で、氷点下20℃以下にもなるシバレタ(厳寒の)朝、凍結しない海面や川面に白く立ち上る霧のことです。別名:気象用語では「蒸気霧」と言います。

 けあらしの発生メカニズムは、風がおだやかで寒さの厳しい朝、陸上の寒気がゆっくりと海上や川面に流れだし、海面の水蒸気を冷やして濃い霧ができるというもので、冬にある条件がそろった時にしか見られないものです。
これを北海道では「けあらし」と呼んできました。語源は留萌地方で使われていた北海道の方言でした。
   現在では北日本を中心に日本各地で使用される用語となり、俳句の歳時記では冬の季語とされています。
 
 そのケアラシの他にも、北海道の冬に見られる幻想的な光景として、「サンピラー」、「ダイヤモンドダスト」があります。今度は、是非、それらの光景にも出会いたいと思っています。

 




モノトーンの世界に覆われがちな
冬の景色に彩りをそえる
ナナカマドの実




 




他にも、啄木像は、
啄木の故郷、岩手渋民村、
釧路の啄木文学館前、
札幌の大通公園などにありますが、
私はこの大森浜の啄木像が
一番好きです。






大森浜にある「啄木小公園」









12のこぶ山からなる函館山
右の高い山が、地蔵山
真ん中が鞍掛山
そして海にせり出しているのが
立待岬

鞍掛山手前の坂の中腹に
啄木一族の墓があります
 



何も無いけれど
とても心地よい光景です





 



太陽のパワーを存分に浴びて・・・








まるで露天風呂のよう・・・


 
 




ケアラシ(気嵐)

ドライブの途中に見かけることはあっても
こうして撮影するのは初めてです






ノスリ





ノスリ?・・・ケアシノスリ?







函館から松前方面への海岸線
美しい海の色に、うっとり・・・


 


 ついに念願の「ノスリ」に出会いました!
それも、ひょっとしたら希少種の「ケアシノスリ」の可能性が・・・!

 道南の大きな川が津軽湾に流れ込むエリアには、オジロワシやノスリなどの猛禽類が集まる美しい景色が広がっています。そこに差し掛かって間もなく、すぐ脇の木の枝に、この子を発見しました。
その感動たるやご想像ください。

 鷹でも、トンビでもない紛れも無く、あの念願の鳥、ノスリでした。それもどうやら「ケアシノスリ」の可能性がかなり高いような・・・?
 図鑑や野鳥の写真集、インターネットの検索で、一生懸命調べましたが、その違いの確証を得るまでには行きませんでした。
 その一つの理由は、この子が未だ幼鳥だからとも言えるようです。

 今回は、この子の「瞬膜」を写すことができました。
 瞬膜とは、まぶたとは別に眼球を保護・保湿する透明または半透明の膜のことで”第三眼瞼”とも言われます。瞬きをするとき、目の内側から瞬間的に出てくるため「瞬膜」と呼ばれているのです。
 また、飛び出しの瞬間に、写真としては失敗作でしたが、そのおかげで、足の部分を覆うたっぷりの羽毛をしっかりと捕らえることができました。

 おそらくは、願わくは、「ケアシノスリ」だと思いたいのですが、いかがでしょうか?


















成鳥はかなり黒目がちになりますが、
幼鳥は虹彩が黄色です。








そして、これ!
なんと、「瞬膜」が撮れてしまいました!











そして、足首をうっすらと覆うのは
白い柔らかな羽毛でした!
これはもう、ケアシノスリでしょう?!





そして最後の飛び出しの瞬間!
写真としては、失敗作でしたが、
そのおみ足には、毛が生えておりました!










 
 




トビ  (鳶)

トビの写真を比較の為に貼りました!
トビの足は、灰白色ですね!

トビと、ノスリ・・・
よく似ていて未だに判別が難しいですが
ノスリは頭が丸くて
別名「だるまさん」だと教わりました
・・・なるほど!!