花と光と風と…
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冬の海、オジロワシ、アビ   Winter 2017~2018





函館市街から恵山に向かう途中の
通称、下海岸

沢山のコクガンの群れが漂っています




 


 道南の海は、冬でも飽きない美しさを見せてくれます。その時々の空の色、空模様に応じて、様々に色を変え、周辺の景色をも一味違うものに変化させてくれるようです。
 その津軽海峡に面した河口で、これまたオジロワシに出会うことができました。 最初、見かけたときは、二羽の大きな猛禽が、河口に降り立ち、数羽のカラスが取り囲んでいる場面でした。間もなくして、一羽が獲物をワシヅカミにして飛び立ち、一羽だけが残されました。 飛び立った一羽の後姿が、真っ白な尾羽だったので、オジロワシだとわかりました。 残された一羽は、どうしたらいいのか分からないと言う表情で、しばらくの間、カラスに取り囲まれつつ、川原に呆然と残っていました。
その可愛らしい表情をご覧ください。

 また別な日に、大森浜の沿岸で、初めて「アビ」を目撃しました。数羽が楽しげに漂いながら、毛づくろいをしていました。このアビは、北極圏では、北方先住民族の「鳥霊信仰」の対象とされています。


 




私がカメラを向けると
一斉に飛び立ちました!






 




一方の河口には
なにやら、大きな猛禽類が・・・











オジロワシ: タカ目タカ科オジロワシ属

学名:Haliaeetus albicilla
英名: White-tailed Eagle
漢字名: 尾白鷲

日本最大級のオオワシの次に大きい
天然記念物






 




海岸沿いの黒い岩場に
小さな丸い塊が沢山!!






 











 




オジロワシ (尾白鷲)

なんとも言えない表情をしています



 




なんと、カモメの集団でした











大森浜から函館山を一望

啄木の時代、この辺りには
大きな砂山があったといいます

啄木が好んで散策したエリアです

 
 


東海の 小島の磯の 白砂に
われ 泣きぬれて
蟹と たはむる

 


砂山の 砂に腹這ひ
初恋の
いたみを 遠く おもひ出づる日



     石川 啄木 『一握の砂』









アビ: アビ目アビ科アビ属

学名: Gavia stellata
英名: Red-throated Loon
漢字名: 阿比

 




コクガン: カモ目カモ科コクガン属

学名: Brant (Brent goose)
英名: Branta bernicla
漢字名: 黒雁

天然記念物





白いおなかを上に向けて
毛づくろいをしています
これは、アビに特有の仕草のようです!









アビ目アビ科の仲間には
アビ、ハシジロアビ、オオハム、シロエリオオハム
・・・がありますが、
おそらくこれはアビだと思われます







大森浜から反対方面を見ると
湯の川の温泉街が・・・











アビは、冬には背面の白斑が多くなる為
「霜降鴨」の異名をもつ