♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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アオイスミレ    Spring, 2019 

スミレ属:Viola



アオイスミレ (葵菫)
学名: Viola hondoensis







アオイスミレ

今回のアオイスミレとの
出会いは、個人的には
大きな達成感をもたらしてくれました!


 


 今年、ようやく3年越しの念願かなって、憧れの「アオイスミレ」についに出会うことができました!
本当に嬉しい出会いでした。

 3年前に函館山で出会った札幌の研究員の方から、漠然としたエリアを聞き、そのアオイスミレとの出会いを期待して何度もそのエリアを散策しましたが、3年間空振りを繰り返してきました。今回、お休みの日に、漠然とした、しかしながら「「確信に近い期待感」を抱いてその地を訪ねたところ、真っ白なキクザキイチゲが咲き誇る一面の草原が広がっていました。
 その草原の合間にポツポツと点在する薄紫の豆粒状の花が目に付いた時、その漠然とした期待感は、はっきりとした確信に変わりました。その時の喜びは例えようもありません。ダイヤの鉱脈を掘り当てたような心地とでも言いましょうか?(…私自身はあまり宝石の類には興味がありませんが…)
とにかく嬉しくて、嬉しくて天にも登る心地でした。

 最初、地面を這うように、あるいは地に転がるように咲くこの豆粒ほどの小さな花が、かの「アオイスミレ」だったとは想像だにできませんでした。けれど、マクロモードで地面にかがみ接写すると、確かにその特徴がわかります。この豆粒よりも小さな花が、拡大してみると余りにも繊細で精妙な造りであることにも驚きを覚えます。
 
 スミレにももっと華やかで大振りの美しい花がある中で、なぜ「アオイスミレ」にこだわるのかを自問する時に、このアオイスミレは、この地上に登場した最初の、原初のスミレとはこんな姿だったのではと思えるような素朴な愛らしさを感じるからだと思います。
 (違っていたら、ごめんなさい!
   なにせ、ど素人ですから・・・)
 スミレは勿論の事、百合にしても、バラにしても、ラン科の花にしても、そうした華やかな交配種、園芸種が登場する前の、原始的な素朴な姿に出会いたいという気持ちが、日に日に強くなっている自分を感じます。「種の起源」への探究心とでもいいましょうか?
…乞うご期待!

 




横顔の「距のかたち」も可愛らしい






 











可愛いアオイスミレたちを
キクザキイチゲが優しく見守っています

「この子達を踏まないでね」
…と言わんばかりに…


 
 




その側には、カタクリや
福寿草や、フキノトウが咲き誇っていました
春ですね〜〜〜!




 




エゾエンゴサク (蝦夷延胡索)






 




良く似た近似種のエゾアオイスミレとの
違いは、側弁に毛が無いこと





 











 




キバナノアマナ  (黄花甘菜







  アオイスミレ <葵菫:ヒナブキ> いろいろ…
 



 


 


 

 

 

     

 

豆粒ほどの小さな小さなスミレですが、地面に転がるように咲くその姿は本当に愛らしいです。 
 



 アオイスミレ <葵菫> その花後 ・・・お楽しみに!


 このアオイスミレは、花が終わった後に、その葉が大きく育ち、
さしずめ小型の「フキ」の葉のようになるため、別名「ヒナブキ」とも呼ばれます。