花と光と風と…
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豆桜・メジロ・キツネ・キジ・ワニグチソウ    2019 Spring





マメザクラ  豆桜
Cerasus incisa (Thunb.) Loisel.
バラ目 バラ科 サクラ属
別名:フジザクラ、ハコネザクラ
桜の野生種の一つ




しばらく前、五稜郭公園を埋め尽くす満開のソメイヨシノ、法亀寺のシダレ桜、函館公園や川沿いの桜並木など、各地から花便りが聞かれる頃、見晴公園に豆桜と千島桜を見に行きました。両方とも桜の原種、野生種とも言われます。華やかな園芸種であるソメイヨシノや関山などに比べると花弁も小さく素朴な感じはしますが、とても愛らしいお花です。そこで偶然、桜の蜜を吸いに来たメジロに出会いました。
メジロは雑食性で、虫や木の実のほか、花の蜜なども大好き。春は花の蜜を吸うために、梅や桜の木に集まります。メジロは舌が筆のような形になっていて、花の蜜をなめやすいようになっているようです。この舌を使って花の奥にある蜜をなめ、その間にメジロの体には花粉が付着し、花粉がついた状態で次から次へと花を飛び移ることで、花の受粉を助けているようです。

後日、ドライブの途中、車道脇の草原で餌を探す高麗キジに出会いました。私がカメラを向けても、一向にお構いなしで元気にえさ探しをしていました。
また、昨年から「今年こそ!」と願っていた「ワニグチソウ」に、ついに出会いました。感激です!!
 




マメザクラ  豆桜






 




マメザクラと、メジロ






 




キタキツネ






 




マメザクラ  豆桜






 




チシマザクラ 千島桜
Cerasus nipponica var. kurilensis (Miyabe) H.Ohba
バラ目 バラ科 サクラ属 タカネザクラ種
千島桜はタカネザクラ(高嶺桜・峰桜)の変種






 




チシマザクラ 千島桜






キジ (高麗キジ)





キジ (亜種:高麗キジ)

ユーラシア大陸が原産地であるコウライキジが、
もともとキジが生息していなかった北海道、対馬、
南西諸島などに狩猟目的で放鳥され、野生化

本州産キジ(国鳥)とは亜種が異なり、
本州のキジには、白い首輪がありません





タニウツギ (谷空木)
Weigela hortensis (Siebold et Zucc.) K.Koch
スイカズラ科 タニウツギ属

色の濃淡はいろいろで、別名:ベニウツギ


 










 



キジ (亜種:高麗キジ)

函館市郊外の公園付近では車道脇の草原で
餌探しに夢中になっている
コウライキジに、良く出会います


 




キジ (亜種:高麗キジ)








 




オオバナノミミナグサ 大花耳菜草
Cerastium fischerianum
ナデシコ科 ミミナグサ属




ワニグチソウ
 




ワニグチソウ  鰐口草
Polygonatum involucratum
キジカクシ科 アマドコロ属

かつては「ユリ科」でしたが…
新しい被子植物の分類体系であるAPG分類体系への
準拠
に伴い、ユリ科からキジカクシ科に変更とのこと
 




…開花すると、こんな感じに!
(それぞれ2個並んでいますが
この角度からは見えていない!)


 


(参考に…) ヒメイズイ 姫委蕤
Polygonatum humile
キジカクシ科 アマドコロ属
似てますね~。でも苞がないし、
2個仲良く並んでいないし…






ワニグチソウ  鰐口草

「ワニグチ」は「鰐口」で、寺院の軒下に吊り下げて
参拝者が打ち鳴らす「金鼓(きんこ)」、「凡音具
花を挟む苞葉がその鰐口に似ているというので
「鰐口草」と命名されたといわれます

この苞の形といい、
2個並んだ愛らしいお花といい、
本当に出会えて良かった!
感謝、感謝!





ワニグチソウ  鰐口草

一対の苞葉の中に、
仲良く2つの花がつくものと…



 
 


ワニグチソウ  鰐口草

一対の苞葉の下に1つの花だけのものと…





ワニグチソウ  鰐口草

開花したものと、つぼみが開きかけたものと…

今年初めて出会ったワニグチソウ
あまりにも愛らしかったので、
追加で数枚のせました!








ワニグチソウ  鰐口草

私は、この少し波打った苞葉が好きです
近似種のアマドコロやホウチャクソウには無い
花を包む この小さな苞葉を見たいと
去年からずっと思ってきました!
感激です!

こちらもご覧ください!

ナルコユリ