花と光と風と…
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アサギマダラ・クサギ・夏のチョウ    2019 晩夏~初秋へ





函館山から見た市街地





今年もまた、あのアサギマダラに出会いました。
この4年間、毎年初夏から初秋にかけて、函館山に登ると、いつも私を出迎えてくれるような気がします。
どこからともなく目の前に現れては、今まで出会ったどの蝶々よりも、優雅に優美に舞ってくれます。まるで天界から舞い降りた天女のように・・・。
こんな優美な蝶々のどこに、2000キロもの長距離を往復するパワーが秘められているのか、本当に不思議な気がします。

        アサギマダラの神秘

      2千キロも移動、奇跡的な邂逅

 




アサギマダラ
Parantica sita(学名)、

学名のParanticaとは
梵語(サンスクリット語)由来で、「シヴァ神」の別名
Sita大叙事詩ラーマーヤナにおいては、
主人公ラーマ王子の妃であり、貞淑な妻の鑑として
讃えられている。また、ヴィデーハの王ジャナカの娘で
ラーマの妻であり、
農業と実りを支配する女神の名である。

 




アサギマダラは
白樺林の林床に咲くヒヨドリ花が大好き!



アサギマダラの英名、Chestnut Tiger(英名)は、
栗色のトラ模様の蝶々の意味


 















ゆったり、ふわふわと飛ぶのは、
有毒であることを鳥などの天敵にアピール
しているためと思われます



 
 




ミドリヒョウモン





 




クサギの結実





 




クサギの花










幼虫も成虫も体内に食草由来の
アルカロイド系毒物質をもつといわれ、それにより、
鳥類などの外敵から身を守っているといわれます。

アサギマダラの大好きなヨツバヒヨドリは
そのアルカロイドの供給源です
 
 




ミヤマカラスアゲハは
このクサギが大好き!




 















クサギの実
このクサギの花と実に出会う事を
一年間待ち望んできました!
感激!








ミヤマカラスアゲハ




 




マタタビの実





 




クサギの実

鮮やかなピンク色のがく片が
5列してお星様のよう・・・
これが見たかったのです!







キアゲハ










アサギマダラは
大きなアゲハチョウより大きい・・・


 









 







 




ノコンギク





 










 















 

 




スジグロシロチョウ ♂

手元には、『札幌の昆虫】(北大出版会)
という400頁あまりの図鑑がありますが、
同じシロチョウの仲間にも、
本当に様々な種類が存在し驚きます
春型、夏型、♂♀、
スジグロシロチョウ、エゾスジグロシロチョウ、
などで黒い筋の模様がみな微妙に異なります
勉強になりました





 




一見すると、
白と黒と赤色の3色が目立ちますが、
この限りなく白に近い部分に、
「淡い緑がかった青色」を見て取り、
それを「浅葱色」と感じ取り、認識して
あえて命名に入れたその感性に
深く感じ入ります