花と光と風と…
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早春の彩り エゾエンゴサク    2020  Spring






エゾエンゴサク (蝦夷延胡索) ケシ科 キケマン属

学名:Corydalis fumariifolia subsp. azurea




ベビーブルー、ピンクがかった薄むらさき、純白…などなど、色の変化もさることながら、早春の森を彩るその愛らしい姿で、多くの人を魅了します。
このエゾエンゴサク、名前はちょっと「いかつい」感じがしますが、まるで「妖精そのもの」。
もともと、花言葉の無かったこの花に、「妖精たちの秘密の舞踏会」と名付けたのは、ドラマ「風のガーデン」の作家、倉本聰氏だとのことです。さすがだと思いました。
探してみると、さらに、様々な色のバリエーションがあり、目を楽しませてくれます。
今年はとりわけ、ワインレッドのエゾエンゴサクを見つけました。初めて見る色合いで、魅力的でした。
オンライン辞書の「Wikipedia」によると、エゾエンゴサクの葉には、「線形から卵円形の小葉3枚からなるが、個体による変異が多い。」とあります。
一番多く目にするのが、卵形の「マルバノエゾエンゴサク」ですが、時々、「ホソバノエゾエンゴサク」も見かけます。花にはとりわけ違いはありませんが、葉の形だけが違うのでしょうか?
品種は同じなのに、様々なバリエーションがあるのを見つけるのが、私の趣味となりました。



水色のエゾエンゴサクですが、
ちょっと濃いめのネイビーブルーの
お帽子をかぶっています









珍しい色の変化のある
エゾエンゴサク

上端に行くほど
ピンク色が淡くなり
そして下部は、青と薄紫色の混交です




 






水色のエゾエンゴサク

ピンク色のカタクリと
キバナノアマナに囲まれて
幸せそう!




キビタキ  ♂  (黄鶲)

スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科
学名: Ficedula narcissina
英名: Narcissus Flycatcher



 




キビタキ  ♂  (黄鶲)





 






エゾエンゴサク  (白花)


 





早春コラボの定番!

エゾエンゴサクと カタクリ
 



水色のエゾエンゴサク

とりわけこの水色の延胡索は
「白雪姫」に出てくる「七人の小人たち」を
思い出させてくれます



 



エゾエンゴサク (薄紫~ピンク)

これも、色のグラデーションが素敵!












白花も、けっこう珍しいのですが
よく探すと、
わりと出会えます

やはり、四つ葉のクローバーと同じ
見つけるとラッキーな気分に
なりますね






ホソバノエゾエンゴサク (細葉延胡索)

これは珍しい細葉のエンゴサクです






 



エゾエンゴサク

とても珍しい薄めの
ワインレッド
とてもおしゃれな色合いです!
本当に見とれてしまいました




ムラサキケマン (紫華鬘) ケシ科 キケマン属

この「ムラサキケマン」も、「キケマン」も
エゾエンゴサクと同じ「ケシ科キケマン属」
の仲間です。とても似ていますね。
華鬘とは、仏殿の欄間に掛ける装飾用の
道具のことで、その言葉の起源はインドから
とのことです。
元々は、貴人(高僧)に捧げる花環を
意味したようです。
 









キケマン (黄華鬘) ケシ科 キケマン属

Wikipediaオンライン辞書には、
「キケマン:本州以南に広く分布する」
とあります。
『新北海道の花』図鑑にもありませんでした。
でも毎年、私は目撃しています。
近年の本州からの移入種なのでしょうね。
 


これは、
エンゴサク ?
キケマン ?

葉の形からするとエンゴサクですね。
色素の少ない「白花」の一種でしょうか?

 






(おまけ)

見れば見るほど、
森の小人さんに、そっくり!