花と光と風と…
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大沼遠景 ・ きじひき ・ 赤川散策   2020  Summer
 







渡島駒ヶ岳の麓にある大沼小沼
手前は小沼、奥は大沼














 道南の秀峰、駒ヶ岳は、近隣の森町、鹿部町、七飯町にまたがる標高1,131 mの活火山(成層火山)です。駒ヶ岳という名前の山は、全国に沢山あるため、区別するために、北海道駒ヶ岳、または渡島駒ヶ岳、蝦夷駒ヶ岳とも呼ばれます。この独立峰は当初、富士山のような円錐型の山容をもっていましたが、度重なる爆発によって、荒々しい山頂部となだらかな裾野をもつ現在の姿となったとのこと。江戸時代から度々繰り返された噴火活動により、その堆積物によってせき止められた堰止め湖が、この大沼、小沼、じゅんさい沼の三湖で、その噴火でできた島は126もあります。その島々を結ぶ橋は18もあり、季節の花々を愛でる散策ができます。

       大沼国定公園ガイドマップ

上の写真は木地挽山(きじひきやま)にあるきじひき高原の展望台から見下ろした風景です。晴れた日には駒ヶ岳の背後に、羊蹄山も見ることができます。ここにあるきじひき高原牧場は道南最大の牧場で、5月中旬から10月下旬頃まで、約1000頭の牛が放牧されています。
そして牛のみならず、馬の親子達の姿も見ることができます。のんびりと憩うその仲良い姿には、本当に心癒やされます。

先日、植物研究会の赤川散策に参加しました。
様々な植物学の知識や情報に満ちた散策会ですが、メモを持参しないと、すっかり忘れてしまっていることが多いと感じ、反省しきりです。普段は一般人の入れない赤川沿いの森林道に許可を得て入り、沢山の学びがありました。
 




モズ  (百舌鳥) ♂
スズメ目モズ科モズ属
学名: Lanius bucephalus
英名: Bull-headed shrike







 




 




仲良しのツインズ?
それともカップル?





 




このなだらかな光景が延々と続きます。












オオカメノキ













ウグイス  (鶯) ♂
スズメ目ウグイス科ウグイス属
学名: Horornis diphone
英名: Japanese Nightingale

 




タカネザクラ (高嶺桜)

別名:ミネザクラ (峰桜)

日本に自生する10~11種あるサクラ属の基本野生種の
一つで、最も耐寒性があり、高地に咲く







タカネザクラ (高嶺桜)
バラ科サクラ属
学名: Cerasus nipponica (Matsum.)
Masam.
& S.Suzuki

英名: Japanese alpine cherry


 




タカネザクラ (高嶺桜)







 




ウワミズザクラ (上溝桜)
バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木
学名: Padus grayana
英名: Japanese Bird Cherry

古代の亀卜(亀甲占い)で溝を彫った板(波波迦)に使われた事に由来する。






笹流ダム
普段は一般には進入禁止の道を
市の許可を得て散策します。

このダムは、日本で最初に建設された、初期の型式をもつダムで、日本に六基しか存在しないという格子状の外観を持つバットレスダムという型式のダムの一つです。
大正12年に完成し、当時の姿を現代にとどめている為、その希少性から土木遺産に認定されています。


 
 




サイハイラン (采配蘭)
学名: Cremastra appendiculata var. variabilis

サイハイランにしては、珍しいほど
鮮やかなピンク色!

 


サイハイラン (采配蘭)
学名: Cremastra appendiculata var. variabilis






 



笹流ダムのダム公園
珍しい格子状ダムの外観が見られます。
(2018、11月)










うっそうと茂る新緑の森を進みます








 




エゾノタチツボスミレがまだ咲いていました!




 


ハナニガナ
キク科ニガナ属の多年草
学名: Ixeris dentata var. albiflora f. amplifolia

1つの茎に、7~11個の花がつく









イワニガナ (岩苦菜)
キク科ニガナ属の多年草
学名: Ixeris stolonifera

1つの茎に、通常花は1~3個つく





サルナシ (猿梨)
学名: Actinidia arguta
マタタビ科マタタビ属の雌雄異株、
または雌雄雑居性の つる植物

果実は「コクワ」と呼ばれる



 




ナツトウダイ (夏燈台)
トウダイグサ科トウダイグサ属
学名: Euphorbia sieboldiana

見れば見るほど、本当に不思議な形です!







フタバツレサギ 双葉連鷺
ラン科 ツレサギソウ属
学名:Platanthera metabifolia

別名:エゾチドリ















オオマムシグサ 大蝮草
サトイモ科 テンナンショウ属
学名:Arisaema takedae




オオマムシグサ

オオマムシグサと、ウラシマソウ
一見すると良く似ていますが、
オオマムシグサには、「釣り糸」は
ありません!


オオマムシグサ

ウラシマソウ











ウラシマソウ (浦島草)
サトイモ科テンナンショウ属
学名:Arisaema urashima

ウラシマソウには、長い「釣り糸」があります!
(2020,5月、函館山)





途中にこんな木が…
この傷をつけたのは
ヒグマさん? 
それとも大きな角を持つエゾシカさん?

とにかく、一人では入れませんね!?







アオハダ (青肌)
モチノキ科モチノキ属の落葉高木
学名:Ilex macropoda

外皮を剥ぐと緑色をしていることから命名