花と光と風と…
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エルタテハ、 滝野公園   2021  Summer ~ Autumn





屋根から庇(ひさし)へ、軒下へ・・・




エルタテハ (L立羽)
学名: Nymphalis vaualbum
Nymphalis vaualbum (samurai
英名: Compton Tortoiseshell






エルタテハの裏翅には
真っ白な「L」の文字がくっきりと!








 ついに、エルタテハに遭遇!
道央圏に来て一番に会いたかったエルタテハに、ようやく会うことができました。
(道南にはエルタテハはいないと聞いていたからです)

 10月3日、滝野スズラン丘陵公園が、その記念すべき日とその場所。その出会いに至るまで、本当にいろいろとありました。主なネイチャーセンターを訪ね、ネット検索で情報を集め、定山渓に向かう●●林道と、S山登山道に狙いを定めて何度か通いましたが叶いませんでした。

 そして今回、ついにその姿を間近に観察することができたのです!タテハ系の、エルタテハ、シータテハ、キベリタテハ、ルリタテハなどが「越冬する」ということを聞いて、願わくばその越冬場所を見つけ観察したいという強い願望がありました。そして今回その大きなヒントを掴むことができました。(…でも、この情報が、エルタテハの平穏な越冬を妨げないことを切に願います)

 広大な滝野スズラン公園には、大きな駐車場のある入り口が3カ所点在し、それぞれに自然観察や家族連れのキャンプ場など様々な自然とのふれあいが楽しめます。今回ここで出会えなければ、年内のチョウの観察は諦めて、来年の(エルタテハの)越冬個体を期待しようと決意していました。そして、これ以降の秋冬のターゲットは野鳥観察だと心に決めていました。

 駐車場で得た情報を元に、その「らしき」場所に向かいましたが、到着して程なくして、何かオレンジ色のチョウが3頭(3羽)私の目の前でダンスを始めました。そして目の前の壁に止まり、下に降りて石畳の上へ…。きれいな写真を間近で撮りたい私の思いに応えるように…。
そして撮った写真を拡大して確認してみると、それは近似種のシータテハではなく、コヒオドシでもなく、紛れもない「エルタテハ」そのものでした!
その3頭は次々に屋根の軒下の隙間や、渡り廊下の天井の格子の中に何度も何度も入りながら、「ここが越冬場所よ」と教えてくれたのです!もうびっくりで心臓の高鳴りを止めることができませんでした!

 さらには、帰り際、メインの駐車場に向かうと大きな案内板に止まっていたエルタテハが、私に向かって飛んできました。そしてなんと私の帽子に止まったのです!そして後ろを振り向くと、そのチョウは十数台止まっている車の中の、私の車の前輪右側に止まりました!こんなことってあるかしら!?何から何まで「エルタテハ」に導かれ、エルタテハづくしの一日でした。感謝、感謝!

来年の越冬個体に出会うのが、本当に楽しみです。

 




ここがその奇跡の場所!



















 
 




軒下に何度も何度も入り、
越冬場所を探索中???






 












 




まぎれもなく、エルタテハ!







 




渡り廊下の天井に貼られた格子の隙間からも
エルタテハは繰り返し出入りしています






 








 












 






 




遊び心いっぱいの
ユニークな建物があちこちに・・・








とある林道のシータテハ










S登山道でのシータテハ