花と光と風と…
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アトリ ・ ツグミ ・ マンサク ・ キクバオウレン    2021  Spring





マンサク  (満作)
マンサク科マンサク属

学名:Hamamelis vernalis
英名: Japanese witch hazel








 先日、まだ出会えていないある野鳥を探しに某公園へ行った際、帰り際に突然、アトリの大群がすぐ側に降り立ちました。私がカメラを向けてもお構いなく、夢中で地面のエサをついばんでいました。おかげで、普段は臆病ですばしっこいアトリの写真が撮り放題となりました。その群れの中には、ツグミも混じっていたので、一石二鳥となりました!間もなく、冬鳥として日本で越冬した鳥たちが北に向けて旅立つ時がやって来ます。

 早春に真っ先に咲く花には、フクジュソウ、フキノトウ、マンサクなどが挙げられます。今年もある場所に咲くマンサクにご挨拶に行ってきました。真っ黄色のひも状の花を青空いっぱいに広げて咲くこの花を見ていると、とても元気が出てきて幸せな気持ちになります。
「マンサク」の名前は、「まんず咲く」とか、「春真っ先に咲く」から変化したとも言われますが、諸説あるようです。

 またある小さな林に限定的に咲く、菊葉黄連(キクバオウレン)もその一つです。こちらは本州から薬用として持ち込まれたそうで、効用もありますが、アルカロイドなどかなりの強い劇薬も含まれているようです。ご注意を!
花は雄しべ、雌しべ両方が備わった両性花と、雄しべのみ、雌しべのみの単性花とがあります。この辺のことはややこしいので、以下をご参照あれ!
  キクバオウレン:雄花・雌花・両性花

 こうした小さな違いを調べ、そういう部分に気がついていくと、更に興味が沸き、楽しみが増えていくのを感じます。

 




アトリ  ( 獦子鳥、花鶏 ) ♂
スズメ目アトリ科アトリ属
学名:Fringilla montifringilla
英名: Brambling

日本には冬鳥として秋にシベリア方面から渡来


 




マンサク 

花弁は黄色のひも状の部分であり、
その根元にあるワインレッド(茶褐色)の
小さな4枚の萼片とのコントラストが際立っています。


はじめはどれが花の部分なのか迷いました。



 




フクジュソウ



 




アトリ  ♀

メスはオスより色が薄い
秋に飛来するため戦前は穀物に害を与える害鳥とされ、
また、古くから日本ではツグミと並んで食用として
焼き鳥にされたそうです。可哀想~~








アトリ ♂












キクバオウレン  (菊葉黄連)
キンポウゲ科オウレン属の多年草の一種

全てが純白の<雄花>

一般にこのように1本の茎に3個の花がつきます
5枚ある一番長いのはがく片が変化したもの
その中にある短いのが実際の花弁です





キクバオウレン
学名:Coptis japonica (Makino) Thunb


今回初めて気がつきましたが、
真ん中に薄いピンク色の部分があります
これは雄しべです






ツグミ  ( 鶇 )
スズメ目ヒタキ科ツグミ属
学名:Turdus eunomus
英名: Dusky thrush

夏季にシベリア中部や南部で繁殖し、
日本には、越冬のため飛来する冬鳥。
数十羽のアトリの群れに、混じっていました
 




キクバオウレン <両性花>

数本の茎が絡み合っていますが
よく観察すると
それぞれが両性花の特徴を有しています

(写真を公開しましたが、どうか
決して摘んだり持ち帰らないようにお願いします)

 




キクバオウレン <両性花>

ピンク色の雄しべが中央に密集し
雌しべを隠しています!


(私は、山菜すらも摘むのは
ひかえるべきと思っています
野生動物の為に残してあげましょう

とって良いのは写真だけ!・・・です)
 




コクガンの群れ

早春3月の海
荒々しい波が何故かこのコクガンには似合います
もうじき越冬の地を旅立つ頃・・・



 




キクバオウレン <両性花>

この開花、授粉後に、輪状に並ぶ袋花が実り、
数個の種子が入り、
内側の上部に穴が開いて
風が吹くたびに揺れて種が飛ぶ仕組みとのこと
自然のなす妙技ですね!

 




キクバオウレン

数年間通いましたが、
こうしたピンク色の雄しべを見たのは
初めてでした
・・・その後、去年、一昨年の写真を見たら
ちゃんと両性花が写っていました!
ちゃんと観察していなかっただけですね
 




打ち寄せる波とカモメの群れ



 




オオセグロカモメ

背中の色が最も濃いグレーの大型カモメ





 




オオセグロカモメ

個体差はありますが
オオセグロカモメは目の周りが
クロっぽいものが多いようです
アイメイクしているみたい!


 




セグロカモメ

オオセグロカモメよりやや薄いグレー色
大型カモメの1種



 




セグロカモメ







 




ワシカモメ

大型カモメの1種
オオセグロカモメやセグロカモメとの
決定的違いは、尾羽の上の初列風切の色
淡いグレーです!
とても品の良いおしゃれな感じです!



 




ワシカモメ

大きなイガグリをくわえているかと思いきや
なんと、それは「ウニ(雲丹)」でした!
この地域は雲丹の産地
しきりに潜っては堪能していましたよ!
・・・この得意げで、嬉しそうな顔!



 




シロカモメ







 




シロカモメ

これは珍しいくらいに真っ白!
背景の青い海とのコントラストがとてもきれい!





 




カモメとコクガンの飛び立ち