花と光と風と…
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スプリング・エフェメラル    2021  Spring





イソヒヨドリ  ( 磯鵯 )
スズメ目ヒタキ科イソヒヨドリ属

学名:Monticola solitarius
英名: Blue Rock Thrush

オスは青い部分が多いため、
「幸せの青い鳥」と呼ばれることもあるそう…






 色々と身辺に変化が起こり、長いことHPの更新が滞っていました。その合間にも、私自身はせっせと野に山にと出かけ、早春の花々との出会いを楽しむことができました。

 早春の野山の楽しみは、なんと言っても、「スプリング・エフェメラル」との出会いですね。このスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)という言葉は、「春植物・春のはかない命」という意味で、日本でも知られるようになって久しいと思います。でも、「はかない」と言っても決して弱々しいと言う意味では無く、春未だ早い時期に、木々が青々と生い茂る前の日差しが届く明るい林床下で、効率よく光合成をして栄養を蓄え、木々の葉が生い茂り、林床が暗くなる夏には、光合成効率が悪くなるので地上部を枯らして、エネルギーの消費を節約すると言う戦略があるというのです。生命維持と子孫繁栄の為の恐るべき知恵と戦略ですね。

 お仕事の関係で、函館から生活圏を道央に移動することになった私は、残り少ない道南での日々を、思い入れのある函館山、大沼周辺、北斗市の郊外へと通い、その早春のスプリング・エフェメラル達との別れを惜しみました。スプリング・エフェメラルは「春の妖精」とも呼ばれ、その仲間には、以下のような花々が含まれます。

フクジュソウ、カタクリ、エゾエンゴサク、キクザキイチゲアズマイチゲ、ニリンソウ、キバナノアマナ、ナニワズ、エンレイソウ属、ショウジョウバカマ  ・・・等々です。

 




フクジュソウは
カルテッド(四重奏)を
楽しげに・・・

花言葉:「幸せを招く」「永久の幸福」



 




森の中では
愛らしい青花のキクザキイチゲが
クインテッド(五重奏)を奏でていました!






 

こちらは
ソロシンガーの
青花キクザキイチゲさん

花言葉:「静かな瞳」、「追憶」



 




カタクリ、
デュオのお二人も良い感じ!

花言葉:「初恋」、「嫉妬」、
「寂しさに耐える」、「消極的」、「情熱」


 




エゾノリュウキンカ


花言葉:「必ず来る幸福」、「富」、「贅沢」




 




エゾエンゴサクも加わって
賑やかに!

…これら前半部分は、
大沼湖畔にある
高橋山野草公園の花々です!


 




またまた
トリオ(三重奏)を奏でます!






 




アズマイチゲ


花言葉:「静かな瞳」、「温和」









カンムリカイツブリ  (冠鳰)
カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属
学名:Podiceps cristatus
英名: Great Crested Grebe

大沼国定公園の小沼サイドで
見かけたカンムリカイツブリのペア






エゾエンゴサクは
本当に
森の小人さんみたいです!










キバナノアマナも
シンフォニーに加わり、
「喜びの歌」を奏でます!


花言葉: 「運が向いてくる」、「前途洋々」







ミソサザイ  (鷦鷯)
スズメ目ミソサザイ科ミソサザイ属
学名:Troglodytes troglodytes
英名: Eurasian Wren

赤川の支流にて
あまりにもすばしっこくて
今回はこの程度しか撮れませんでした
 




函館山宮の森コースへ







 




エンレイソウのデュオ


花言葉:「奥ゆかしい美しさ」、「 叡智 」
「落ち着いた美しさ」、「 熱心」

 




花弁(花びら)の無い
エンレイソウでも、こんなに華やか!

そして、エンレイソウ(Trillium:3数のユリ)
なのに、これは4数となっています!



 




神秘的な早春の森







 




華やかなカタクリ







 




みごとな白花のエゾエンゴサク


花言葉:「妖精たちの秘密の舞踏会

元々花言葉のなかったこの花に、
ドラマ作家の倉本聰氏が
名付けたとのこと
 




エゾエンゴサク







 


まるで空を飛ぶ妖精…


 




カタクリ







 




ナニワズ 
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属

学名:Daphne jezoensis Maxim
英名: Japanese witch hazel

花言葉:「永久不滅」、「永遠不滅」

 




函館山ツツジ山駐車場から
観音山と、その背後の駒ヶ岳を望む