花と光と風と…
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ワシ 鷲ノ木 ワシカモメ、  2021  Winter





オジロワシ  (尾白鷲)
タカ目タカ科オジロワシ属
学名:Haliaeetus albicilla
英名: White-tailed eagle

日本では1970年に国の天然記念物に指定









先日の晴れた日に、足を伸ばして森町の漁港に行ってきました。正確には、鷲ノ木漁港から徐々に南下して、いくつかの漁港や沿岸に漂う鳥類を探してきたのです。それには、「カモメ類の攻略」という課題があったからですが…。
カモメ類は、とりわけ鳥類の中でも識別が難しいと言われます。ましてや海辺に行けばいつでもそこかしこにいる鳥として、特別関心を持って見たこともありませんでした(失礼!) ところが最近、ついに私もカモメにはまる時期がやって来たようです。

日本で普通に見られるカモメ類は、「カモメ基本種8種」と呼ばれる、オオセグロカモメ、セグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメ、ウミネコ、カモメ、ユリカモメ、ミツユビカモメ、が挙げられます。
さらにそれらは、大型カモメ・中型カモメ・小型カモメと、サイズでグループ分けができます。
大型カモメには、「オオセグロカモメ」、「セグロカモメ」、「シロカモメ」、「ワシカモメ」
中型カモメには、「カモメ」、「ウミネコ」
小型カモメには、「ユリカモメ」、「ミツユビカモメ」があげられます。

この基本8種のうち、まだ1度も出会っていなかったのが、ワシカモメでした。また、色の濃さ以外にはっきりとした識別ポイントがあまりないオオセグロカモメとセグロカモメをはっきりと識別し、わかりやすい写真を撮影すること。また、同様に、一番一般的と思っていた「カモメ」のはっきりとした識別可能な写真がまだ無い事などから、どうしても「攻略」したくなったのでした。今回はどうでしょうか?ご覧ください!スペースの関係から、今回は、大型種の4種、オオセグロカモメ、セグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメに限って掲載します。次回もお楽しみに!

 




駒ヶ岳

この見慣れた姿は、
南側にある大沼国定公園サイドからの姿です





 




オジロワシの飛翔





 




ワシカモメ  (鷲鴎)
チドリ目カモメ科
学名: Larus glaucescens

最初は、大型カモメで、背中が薄めのグレー
だった為、セグロカモメと確信していましたが
自宅に帰って尾羽の上(初列風切)がグレーだと
気づき、初見のワシカモメと知り大喜びしました!
 




普通列車が通ります







 




森町の「鷲ノ木漁港」から見た「駒ヶ岳」(北側から)

この地は、幕末・維新の時代、箱館戦争に先立ち、
旧幕府軍の榎本武揚や土方歳三、中島三郎助らが
上陸した場所として知られています。
明治元年、旧暦10月20日、
徳川家臣の榎本武揚は軍艦八隻で約3000名を率い、鷲ノ木村に上陸。22日には先発隊が官軍の攻撃を受けて応戦したため、土方歳三と大鳥圭介の2隊に分かれて
一路、箱館を目指しました。
 




ほぼ無風に近い穏やかな海原で
幸せそうに漂う
ワシカモメです

全身、グレーとホワイトのモノトーン、
目の周りのアイリングが
きれいな赤色です



 




ホタテ貝の廃棄場
沢山のカモメたちが、
ごちそうをついばんでいます!

その中で、唯一、尾羽の上(初列風切)がグレー
それが、ワシカモメです!
他と比較すれば、一目瞭然!!
わかりやすい!
 












 




鷲ノ木港近くの浜辺から見た
対岸にそびえる「羊蹄山」

とても幻想的でした



 




オオセグロカモメ (大背黒鴎)

背の灰色が、4種の大型カモメの中で
最も濃いのがこのカモメです

逆光か否か、角度や光の向きなど
色々試して確信しました

 




オオセグロカモメ

ここ道南、とりわけ函館周辺で見かけるのは
圧倒的にオオセグロカモメです!





 




ドライブ途中の草原では、
放牧の馬が数頭、
仲良くお食事をしていました!
 




毛並みの見事なお馬さんです







 




セグロカモメ (背黒鴎)












セグロカモメ (背黒鴎)

どの図鑑をひもといても、
オオセグロカモメとセグロカモメの違いは
今ひとつ、わかりづらいものがあります。
ほとんどが背中の色の濃さを強調するばかり…
光がどの方向、角度から差しているか
順光か逆光か、
色々と試してセグロカモメと確信したものです!












 




漁港近くの沿岸には
様々なカモ類、カモメ類が
仲良く楽しげに漂っていました

私達人類も、様々な人種、国籍、文化を越えて
皆仲良く、平和に暮らせる日が
いつか来るようにと願います

 




シロカモメ (白鴎) 幼鳥

ほぼ全身が真っ白に近い幼鳥です
成鳥との違いは、
くちばしが淡いピンク色が幼鳥
濃い目の黄色いくちばしが成鳥です







シロカモメ (白鴎) 成鳥

ペアのシロカモメ
どちらも黄色い大きなくちばしです
体長も、4種の大型カモメの中で最大です
また、尾羽の上(初列風切)の部分が真っ白で
背の灰色部分が最も淡いのが特徴






これは貴重な比較写真!

3羽のシロカモメに混じって
オオセグロカモメがいました!
この色の違いをご覧ください!





















昆布をくわえるシロカモメ 成鳥

ごちそうをゲットした喜びで
誇らしげでしたよ










漁港周辺の交差点には
このユニークなサインが・・・!

心して、交通安全で行きましょう!