花と光と風と…
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ヤマセミ、 ウミネコ・カモメ・ミツユビカモメ   2021  Winter





ヤマセミ  (山翡翠)
ブッポウソウ目カワセミ科
学名:Megaceryle lugubris
英名: Crested Kingfisher

カワセミの倍、ハトほどの大きさですが
…勿論、それなりの距離から望遠ズームでパチリ
でしたので、そんなに大きいとは思いませんでした!







先回は、カモメ大型種の4種、オオセグロカモメ、セグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメを紹介しましたが、今回は、残りの中型種、小型種の全4種のうち、ウミネコ、カモメ、ミツユビカモメの3種を載せたいと思います。実は、残るユリカモメは、私にとって、一番遭遇回数も多く、写真の在庫も多いのです。故に、次回は、ユリカモメの特集にしたいと思っています。
というわけで、今回のカモメシリーズは、今までに撮りためた在庫から、カモメの仲間の写真を引き出して並べることにしました。石狩浜でのミツユビカモメから、最近の鷲ノ木海岸でのカモメ等です。
函館に来る前は、良く石狩浜を訪れました。当時の思い出は、長いくちばしと脚が真っ赤なミヤコドリ、そしてミツユビカモメなど、遭遇が稀な鳥たちとの出会いでした。でも、函館や道南地域にも感動的な出会いもありました。コクガンやユリカモメ、コクマルガラスとの出会いです。北海道の中では比較的温暖なこの道南地域を、彼らは越冬地として選んだのだと思うと、とても嬉しくなります!

今回は、図鑑や野鳥ハンドブックなどに頻繁に出てくる「亜種」について色々調べてみました。以下がまとめです。

①「種」とは、「その個体間で交配可能である生物の分類上の基本単位」であり、同種とは、「生殖能力を持つ子を作ることができるものどうし」を指す。
②「亜種」とは、「ある生き物が何らかの原因で地理的に隔離され、その隔離された地域で生活していく内に体つきや色彩が元とは違ったものになった生物のこと」

そして良い例が、トラという「種」であり、その下位区分に、ベンガルトラ、シベリアトラ、スマトラトラなど全部で8種が存在し、これらは「亜種」と呼ばれます。
…なるほど。そう考えると、それほど難しくもないかしら?多少はわかったような気がしてきます。
それを野鳥、カモメなどにあてはめるとわかりやすいですね!(ただ、野鳥は海を越えて飛べるから、隔離はされませんね!?)

 




函館山

いつもとは反対側の南西サイド
木古内方面からの遠景です!





 




フクジュソウ

春一番のひとつですね




 




ウミネコ  (海猫)
チドリ目カモメ科カモメ属
学名: Larus crassirostris
英名: Black-tailed gull

中型サイズのカモメの中で筆頭格!
黄色いくちばしと
黄色い脚が際立っています
そして、黄色いくちばしの先には赤と黒の斑あり
 












 




大きな黒い岩礁に白い小さなツブツブが…

何かしらとズームで覗いてみると
なんと、カモメの大集団でした!





 




ウミネコ

何かを威嚇しているようですね!
首を縮めると
全く感じが違います




 




ウミネコ

ウミネコは基本は旅鳥、夏鳥ですが
道南では周年見られます

青森県八戸市の蕪島は、ウミネコの繁殖地として有名で
国の天然記念物として指定されています

 




この一軍は、
拡大してみてみると、ほぼ全てが
「カモメ」でした!





 





今回、カモメ種に関して取り上げたのは
日本で見られる基本種8種だけですが、

実際は、日本に飛来するカモメ類は、25種
世界中で確認されている数は、54種

…かなりの数にのぼります
 




ウミネコ

日本で営巣、繁殖するのは
オオセグロカモメと、このウミネコだけ

小樽の海岸の岸壁に営巣するオオセグロカモメを
観察するために、数回通いました
 




背後左側: セグロオオカモメ、       
               背後右側:ウミネコ
手前中央:カモメの幼鳥

皆、少々汚れていますが
こちらのカモメ軍団は面白い混軍でした!

 




カモメ  (鴎)
チドリ目カモメ科カモメ属
学名: Larus canus
英名: Common gull
Mew gull





 




カモメ 成鳥

ウミネコと同じ、中型のカモメですが
目が暗色で黒目がちなため
優しく愛らしい印象となります

対して、ウミネコは虹彩が淡色のため
目つきが鋭くきつく見えます
 




ドライブ途中に見かけた
素敵な雪像!

途中の町の郵便局長さんが
一人で作った傑作です!
沢山の家族連れが車を止めて
写真撮影に興じていました
 




後方: カモメの幼鳥
くちばしが淡いピンク色で、先に黒い斑があり

手前後ろ向き: ユリカモメ






 




カモメ 

ほぼ成鳥になりかけですが、
首筋に淡い茶色の斑がまだ残っています











溶けかけた雪の結晶ですが…
函館山を背景に









ミツユビカモメ  (三趾鷗)
チドリ目カモメ科ミツユビカモメ属
学名: Rissa tridactyla
英名: Black-legged kittiwake

図鑑には、「夏羽は頭部が白い。
冬羽は後頭に黒い斑紋が入る。」
…とあります。この遭遇時期は、11月末でした!
冬羽だったのですね。
(石狩浜)
 




            背後右側: カモメ
手前左: ミツユビカモメ           


中型種のカモメと比較すると
ミツユビカモメはかなり小さいですね
脚は黒く、短いです

 




知内の河口に、突然、カモメの大軍団が飛来!
総勢、おそらく300羽はいたでしょうか?

何度も何度も飛翔と旋回、着水を繰り返し、
次の目的地への準備中だったようです







ズームして見てみると
カモメが大半で、その中には
ユリカモメ、ミツユビカモメ、
そしてウミネコもいましたよ!











一番奥: オオセグロカモメ (大型)
真ん中: ウミネコ (中型)
手前: ミツユビカモメ (小型)

…よくぞ、サイズの順に並んだものですね!

特徴は、黒く短めの脚、
黄色いバナナのようなくちばし
…と、よく表現されます