♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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世界の昆虫展 ・ ハイタカ ・ セイタカシギ ・ ヘラサギ ・ タシギ    晩夏   2022








ヘラクレスオオカブト 他



巨大ナナフシ






 この夏2ヶ月間にわたり北海道博物館で開催されていた「世界の昆虫」展に行ってきました。娘時代はムシを見ると、とっさに悲鳴を上げていた私でした。けれど息子が幼い頃、昆虫、とりわけクワガタムシやカブトムシに興味を示すようになり、毎年夏にはミズナラの森に近隣の子ども達も誘って昆虫採集に出かける程になりました。思い起こせばそれが近年のチョウや野鳥の撮影熱につながったのかしら…と思っています。
 札幌に居ながらにして、こうした世界中の昆虫たち、魅惑的で、個性的で、奇想天外、奇妙奇天烈、摩訶不思議な昆虫たちの、巨大なモノから極小のモノに至るまでの膨大な標本を数時間で観察できるとは…世の中便利になったものですね。
 初夏から夢中になっていたゼフィルス(シジミチョウの仲間)の季節が終わってしばらくの間は、水鳥のシギ・チドリに熱中していました。今年初めて訪れた石狩調整池は約400メートル四方の農業用貯水池で、水を抜いた後の水量を調整し、渡り鳥がしばしの間栄養補給し、憩うことが出来るように配慮がされています。そこで今まで願っても出会えなかった10数種の鳥類に出会うことができました。感激!

 振り返ると、道南では滅多に出会えない、コサギ、ヘラサギ、チュウサギ、オオソリハシシギ、オグロシギ、タカブシギ、ツルシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、タシギ、セイタカシギ、クサシギ、ウズラシギ、キリアイ、ヒバリシギ、エリマキシギ、そしてなんと、ハイタカ、更にはこの札幌圏では滅多に出会えないというアカアシシギにも出会うことができました。また数羽で新天地(休憩地)の偵察に来たのか、マガンの群れにも出会えました。勿論、ここでもダイサギとアオサギが主客でした。

 のどかな調整池で、突然ハヤブサが猛攻撃をしかけ、数十羽のチドリ達が大騒ぎとなった時、その中の1羽がハヤブサに立ち向かい、着水してどよめいている仲間とは反対の方向に誘導して高く舞い上がっていく姿には感動しました。決して弱さから後れをとって1羽が攻撃を受けているのとは違い、おとり作戦のようでした。また浜辺では、片足を骨折したのか負傷しているトウネンをいたわり、かばうように一緒に行動するペアの姿に感動しました。これだから、野鳥観察はやめられませんね!




小さな秋、爽やかな風が耳元をかすめて行きます ハマナス
ハマニガナ   浜苦菜
学名:Ixeris repens
キク科ニガナ属 多年草
オオメダイチドリ   大目大千鳥
学名:Charadrius leschenaultii
英名:Greater Sand Plover
チドリ目チドリ科チドリ属
マガン ウンラン   海蘭
学名:Linaria japonica Miq.
種子植物 オオバコ科
絶滅危惧種A
ツルシギ   鶴鷸
学名:Tringa erythropus
英名:Spotted Redshank
チドリ目シギ科クサシギ属

脚が赤い、下クチバシのみ赤い
クチバシは細く長く鋭く尖っている
アカアシシギ   赤足鷸
学名:Tringa totanus
英名:Common Redshank
チドリ目シギ科クサシギ属(tringa

脚が赤い、上下の嘴は共に先が黒く基部は赤い
のど元から下部にかけて、黒い縦斑が密にある
東埠頭から石狩浜へ
ツルシギのクチバシ

(長く鋭い嘴はアカアシシギとは決定的に違います)
(上嘴は黒、下嘴は朱色)
アカアシシギのクチバシ

上下のクチバシは共に先端が黒く、基部が赤い
エゾノコンギク    蝦夷野紺菊
ヘラサギ    箆鷺
学名: Platalea leucorodia
英名: Eurasian Spoonbill
ペリカン目トキ科ヘラサギ属

おしゃもじの様な嘴で水底をかき混ぜ捕獲します
新川河口 風力発電が盛んです

ミサゴを待ちましたが 現れず…
キアシシギ    黄足鴫
学名: Tringa brevipes
英名: Grey-tailed Tattle
チドリ目シギ科キアシシギ属

脚が鮮やかな黄色
トウネンのペア

後方左が脚を痛め、びっこを引いている
右鳥が、前後に移動しながら寄り添っている様子
トウネン   当年 (冬羽)
学名: Calidris ruficollis
英名: Red-necked Stint
チドリ目シギ科オバシギ属
セイタカシギ     背高鷸
学名: Himantopus himantopus
英名: Black-winged Stilt
チドリ目セイタカシギ科セイタカシギ属

まさに初見!感動の出会い!
チュウサギ    中鷺
学名: Ardea intermedia
英名: Intermediate egret
ペリカン目サギ科アオサギ属

道南では中々お目にかかれません
道南は、ダイサギとアオサギの別天地です
コサギ     小鷺
学名: Egretta garzetta
英名: Little egret
ペリカン目サギ科コサギ属

本当に遭いたかった!感激!
エゾトリカブト
石狩調整池

陸地が四隅を囲み、中央には小さな島もあります
タシギ     田鷸
学名: Gallinago gallinago
英名: Common snipe
チドリ目シギ科タシギ属

首を伸ばしたとき、縮めたときの違いが歴然!
ハイタカ 

小鳥の群れへの猛襲に失敗したハイタカは
陸地に着地。そこへハクセキレイ7~8羽が
半径1メートルに取り囲み、からかっているところ
石狩調整池

この右側の陸地でハイタカとハクセキレイの
攻防が展開!
カメラ目線のハイタカ

自分の狩りの失敗を見られたか
気にしている様子???

狩りの方は、全くのアキラメ・モードでした!
ハイタカ  灰鷹
学名: Accipiter nisus
英名: Sparrowhawk
タカ目タカ科ハイタカ属
《北海道博物館:世界の昆虫展》

オオクワガタの模型
《北海道博物館:世界の昆虫展》

東南アジア産昆虫
《北海道博物館:世界の昆虫展》

ナナフシ・ウデムシの標本
《北海道博物館:世界の昆虫展》

モスラ?の模型