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 オオバナノエンレイソウ探訪記② ・ 六花の森 ・ 新嵐山  2022





メジロ ♂  (目白)
学名: Zosterops japonicus
英名: Warbling white-eye
スズメ目メジロ科メジロ属



北海道新聞記事 (R4.05.15)
『エンレイソウ雑種発生の仕組み解明

DNAによる解明が進んでいますね!





 オオバナノエンレイソウ探訪記のPart②です。

 翌日は、まず芽室にある新嵐山キャンプ場を訪れました。広尾で出会ったご婦人が、是非訪れて欲しいと勧めてくれた次なるオオバナノエンレイソウの群生地でした。
 そしてお次は、六花亭の本社のある「六花の森」の群落を訪れました。勿論、その途中の国道、車道沿いの防風林の林床下にも沢山のオオバナノエンレイソウらしき大群があちらこちらに点在しているのが見えました。
 広尾の群落を含めて、ここ十勝周辺のオオバナノエンレイソウは、道南や道央で私がみてきたそれとはかなり違い、背丈も高く花弁の大きさも格段に大きいということでした。

 「フェノロジー」という学問領域がありますが、エンレイソウの基本種三種、エンレイソウ、ミヤマエンレイソウ、オオバナノエンレイソウが、1~2週間~1ヶ月くらいの時差をともない、棲み分けもしつつ開花するのは、ひとえに雑種の形成をなるべく避け、純血を保つための自然の理なのだと感じます。しかしながら、その年の気候変動(大雪後の雪解け時期etc.の変動)により、それぞれの開花時期や、その受粉、交配時期が重なることがあり、そうしたことから雑種、変種が育成されていくのだろうと思われます。

 何はともあれここに来て、エンレイソウ属の女王様に謁見したような気持ちになりました。この純白の堂々とした可憐な美しさは必見ですね。
 さしずめ、「広尾(+十勝)のオオバナノエンレイソウを観ずして、オオバナノエンレイソウを語るなかれ」…でしょうか!?




 
もう一度、オオバナノエンレイソウのおさらいです! 
(典型的なオオバナノエンレイソウのイメージ)

たとえ群生していても、個々にまっすぐに
地面から立ち上がっている
背筋の伸びた品性がある感じ
(典型的なオオバナノエンレイソウのイメージ)

花弁もがく片もあまり尖らず、波打たず
花弁はガク片より遥かに長く、花は上向き、
雄しべは雌しべ(子房)より長い
   
広大な牧草地の背後には
雄大な十勝の山々が連なります
新嵐山のキャンプ場
本当に爽やかな五月晴れでした
新嵐山の群生地
どう見ても
シラオイエンレイソウに見えます
ウッドデッキや遊歩道もあり
この背後にオオバナノエンレイソウの
大群落があります
こちらの大群落の一角には
ピンク色を帯びたミヤマエンレイソウや
エンレイソウが沢山咲いていました
大型のオオバナノエンレイソウの
大群落です
花片も葉も波打っているモノが
沢山有りました
キジムシロ アカネスミレ
サクラスミレ & エゾノタチツボスミレ オオバナノエンレイソウ?
こちらは六花亭の本社のある
「六花の森」

その西側に大群落があります
とても綺麗に整備され
心地よい空気が漂います
丁度、サクラソウと
シラネアオイが満開の時期でした
思った以上に
かなり広大な群落でした
広尾のオオバナノエンレイソウに似て
背も高く、花弁もかなり大きくて
見応えのある花々でした
子房が暗紫色の
チシマエンレイソウのタイプ
シラオイエンレイソウ風… (クロミノ)エンレイソウの群落…
ピンク色を帯びた
ミヤマエンレイソウの群落も
チラホラとあちこちに…
丸い花弁のモノ…
   
2数性のモノ… 9本の株立ち
下向き、横向き
花弁、葉ともに波打っている
雄しべは雌しべより短い
→ シラオイエンレイソウ ?
   
あまりにも多くの変種?の混じる
オオバナノエンレイソウの群落でしたが
その気高い美しさには
本当に心癒やされた一日でした!
こちらも8本の完璧な株立ち
横向きで花弁は波打ち、
一つの花はピンク色でした