♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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 スズラン群生地 平取、芽生    2022





スズラン  (鈴蘭)
学名: Convallaria majalis
英名: Lily of the valley
スズラン亜科スズラン属
別名: 君影草(きみかげそう)、
谷間の姫百合






 先日、日本一のスズランの群生地の「スズラン祭り」が最終週となったと聞き、行ってきました。振り返ると、一度も訪れた事が無かったことに、我ながら驚きました。ただ、私にとってスズランは珍しい花でもなく、実家の中庭や、学校や公園にも植えられていたので、あえて出かけなくともと思ってきました。けれど考えてみると、人の手によって持ち込まれ植えられたものではなく、野生のスズランの群生地だということに興味を引かれ、一度観てみようと思いたったのです。

 その場所は、何度か訪れた平取の「義経神社」や、アイヌコタンを通り抜けた自然豊かな平取芽生(メム)の地にありました。最後の週末とあって沢山の人がやって来ていました。様々なイベントや販売店もありましたが、私はひたすら、人工物や人の入らない写真を撮ることに熱中しました。

 鑑賞会最終の週末なので、ほとんどが枯れ始めた感じかなと思っていました。そしてまだフレッシュな花が残っていたら写真を撮ろうと思っていましたが、何の何の、未だ未だ鑑賞に堪えうる咲きたてのきれいどころが満載でした!本当に嬉しかったです!

 そして今年初見のシータテハに加えて、なんと初見のウスバアゲハ(ウスバシロチョウ)に出会えました!目の前をフワフワと優雅に飛びながら、スズランの上を緩やかに夢心地に飛び去って行きました。その瞬間を撮影できたらどんなに素晴らしかったことでしょう!残念ながら叶いませんでしたが、また遭遇できる予感を確かに感じました。


 
今年お初の
シータテハ
突然、路上に飛び出してきた
コウライキジ
鳥居の脇に立つ
英国人旅行家イザベラ・バードの案内板
平取町の真ん中にある
「義経神社」への鳥居
   
 イザベラ・バード(IsabellaL.Bird)は、1878(明示11)年北海道を初めて女性一人で旅した英国人旅行家。彼女はその類希な旅行記『日本奥地紀行』(Unbeaten Tracks in Japan,1885)によって、未だほとんど知られていなかった北海道と東北地方を世界に紹介しました。特に日本の先住民族として古くからの文化と伝統を守り、外国人にも分け隔て無い思いやりを示したアイヌ民族を高く評価していました。「イザベラ・バードの道を辿る会」では、この優れた女性旅行家による函館から平取までの足跡を辿って、彼女の歩いた道を新たにフットパスとして再発見し、多くの人達に歩いてもらいたいと考えています。

イザベラ・バードIsabellaL.Bird:1831-1904)
英国生まれ、当時47歳
イザベラ・バードが歩いた道
●函館(8月12日)⇒●森(8月16日)⇒海路

●室蘭(8月19日)⇒●白老(8月20日)⇒

●苫小牧(8月21日)⇒●佐瑠太(富川、8月22日)

⇒●平取(8月23日)⇒●佐瑠太(富川、8月27日)

⇒●礼文華(9月5日)陸路⇒●森(9月10日)

⇒●函館(9月12日)
イザベラ・バードが旅した北海道の地図 (かなりのハードスケジュールだったことが
わかります)
平取町のバス停留所
可愛いですね~~~
厳冬期には本当に必要不可欠です!
「義経峠」
その昔、平泉から逃れた源義経が
平取へ向かう途中に越えたという伝説の
伝わる峠です