♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
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タンチョウ親子3羽 ・ トビ ・ 舞鶴遊水池 ・ 晩秋     2023





晩秋の装い…


タンチョウも住みよいまちづくり:長沼町

遊水地立ち入り:「観察ルール守って」

タンチョウ:Red-crowned Crane



 今年の秋は予想外の暖かさが訪れ、「雪虫」の異常発生が話題になりましたが、ようやく本物の「冬将軍」の到来が間近のようですね。

 シベリア方面から越冬地の本州へと向かう途中の中継地の一つとして、この地へと立ち寄った渡り鳥たちも、そろそろ出発の時が近づいた頃です。その旅立ちの前に会いたいと思い舞鶴遊水池へと向かいました。一番の気がかりだったのは、9月初旬に見かけたタンチョウ親子3羽の情報が途絶えたままだったことでした。更に心配に拍車をかけたのは、10月下旬に2羽の成鳥のペアを見かけたことです。どう探しても幼鳥の姿はありませんでした。一体、あの愛らしい茶色頭の幼鳥は何処に行ってしまったのか?気がかりでなりませんでした。

 今回11月初旬に、舞鶴遊水池から2km程離れた田畑で親子3羽、仲良くエサを食んでいる姿を目撃し、本当に嬉しく思いました。そんなわけで、今回は渡り鳥よりも「号外」として、タンチョウの無事な直近の姿を特集しました。ご覧ください。

 



まずは、お馴染みトビの横顔
こんなに凜々しくハンサムなのに
「トビか…」
…とがっかりされるのは可哀想…
やはり、人は「希少価値」に
重きを置いてしまうのでしょうか


 


トビの飛翔
トビの英名「Black Kite」の
Kiteは、凧揚げのタコを意味しますが
確かにほとんど羽ばたかず、上昇気流に乗って
水平に羽を広げ優雅に円を描くように舞う飛行は
タコの姿に似ている気もしますね

真駒内公園の秋
トビ   鳶
学名:Milvus migrans
英名:Black Kite
タカ目タカ科
 


 

11月初旬: 親子3羽 舞鶴遊水池から2km圏内
 
ようやく2ヶ月ぶりで
タンチョウ親子3羽の無事を確認!
感激です!
舞鶴遊水池の
撮影スポット
右端が幼鳥
大きさは母親を抜き、父親と同じくらい
舞鶴遊水池
ママをつついて
甘えているみたいです
常に幼鳥を真ん中にして
親が両側を守り、首をもたげて
辺りを警戒し、確認しながら進みます
ママと並んで・・・
ママよりちょっと大きくなったかな?
羽もこんなに見事になりましたよ!
観ててね!

マガンの群れ


ハクガンの飛翔   マガン、ハクガンetc.
9月初旬: 親子3羽  舞鶴遊水池付近の田畑 
 
9月初旬、初めて見た
今春生まれの茶色頭の幼鳥
親に見守られながら
のびのびと成長しています!
2ヶ月前の9月の時点では
まだ背中に薄茶色~黄褐色の羽が
かなり混じっていました
体は親とほぼ同じ大きさになったけど
頭部から背中にかけての
薄茶色の羽で、
未だ幼鳥だと分かります
親がいかに幼鳥を大事に育てているかが
うかがえて微笑ましい限りです! 
 常に幼鳥を真ん中にして
両側から守るように移動します
10月下旬: 2羽のタンチョウのカップル 舞鶴遊水池の反対側斜面 
 
どんなに辺りを見渡しても、
この2羽以外には、茶色頭の幼鳥は
見当たりません…
イヤな予感が胸をよぎりました
その後しばらくは
生存を確認したくて辛い日々でした
このタンチョウのクチバシの基部にある
白い斑を目印に
茶色頭のパパとママの9月の写真を検証!
どちらにも白斑はありませんでした
おそらくは別のペアだと信じようとしました

…そこで私の勝手な憶測・希望的観測は、
このカップルは、9月に見た茶色頭の幼鳥の親ではなく、
ひょっとしたら、今年の3月に「親離れ、子離れ」の儀式をして
親元を巣立った若鳥が、自分の新しいツガイ(結婚相手)を連れて
お里帰りをしたのでは?
…自分の育った古里の舞鶴遊水池を自分のパートナーに
紹介しようと訪れたのでは…ということでした。
そうだったら嬉しいな!

…なにはともあれ、11月に再び仲良し3羽家族に出会えて
最高に幸せです! 


宜しかったら以下の記事もご覧ください

タンチョウ親子・「子別れの儀式」(2023年3月)

タンチョウのカップル・その後

ツル親子・シギチ
 (2023年9月)

野鳥の観察・撮影には、
私有地である農地、あぜ道などに絶対立ち入らない
できれば、
望遠レンズで適当な距離を保って
車内から窓を開けて撮影するなどの
心配りをしましょう