♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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ミソサザイ ・ ヤドリギ(白・黄・赤) ・ レンジャク ・ カシワの老木    2024





アカミヤドリギ
赤実(寄生木、宿り木、宿木)
『困難に打ち克つ』、『克服』、『忍耐』





ミソサザイ










 新しい年明けとともに、様々なニュースが飛び交いました。一日も早い復旧、復興、心身共のケアが進むことを祈ります。
 この年末年始に、何故か『ヤドリギ』にハマってしまいました。ヤドリギは花言葉が、『困難に打ち克つ』、『克服』、『忍耐』だと言われます。そして、冬場の食料不足の時に多くの小鳥たちへとその実を提供しつつ、同時に子孫を残す、繫栄させる『共生』の戦略家だと言われます。
多くの実を鳥たちに食べてもらい、その粘着性のある実を排泄物として沢山の樹木に植え付けさせ繁殖していくのです。その一端を観察しました。
今回のページの下段の方に沢山の排せつシーンを載せますので、お食事中の方はご注意ください!

 争いではなく『共生』を願うことにより、全ての人種や自然界の全ての生き物がこの世界に生まれてきた意味を知り、存続出来るようになると思います。紛争が続く世界のそして日本の為政者達も、全ての生きとし生けるものたちの幸せと命の為に政(まつりごと)を行ってほしいと切に願います。

 年始早々に、ライファー(初見初撮り)のミソサザイに遭遇!我ながらグッドショットでした。以前にも出会ったことはありましたが、あまりにも動きが早くじっくりと観察したり、写真に収めることは叶いませんでした。今回は本当にラッキーでした!
 いくつかの市内の公園を回って寄生木を探してみました。やはり目につくのは真っ赤な実をつける「アカミヤドリギ」ばかり…。でも視点を変えて観てみると、ありましたありました!ご覧ください。華やかな赤実の他に、黄白色、黄褐色、橙色…本当に沢山の色合いが、無彩色に近い雪原に彩(いろどり)を添えていました。そして鳥達の排泄物もその色を見事に反映していましたよ!
 
 
スキー教室?の子どもたち
楽しい歓声が聞こえてきました
ミソサザイ     鷦鷯、三十三才
学名:Troglodytes troglodytes
英名:Eurasian Wren
ミソサザイ科ミソサザイ属
ミソサザイ

気になる後ろ姿もしっかり…
シャキッとした尾羽も美しい!
ハウチワカエデの冬芽

実にはプロペラ状の羽が付きます
ナナカマドの冬枯れの枝

食料不足の冬に多くの小鳥を
養ってくれる貴重な木
今年は不作だったとか…
ミソサザイ

口元にはキャッチしたばかりの
二ホンヒメフナムシ?が…
ワラジムシかな?
キレンジャク & ヒレンジャク
アカミヤドリギ
他の木の枝から養分をとり、光合成もする為
半寄生植物です
ヤドリギは鳥に食を与え、
そのお返しに鳥はその種をあちこちに播き
繁殖を手伝います。
お互いにウインウインの関係です
支配・被支配でも略奪でもなく
『助け合い』です!
アカミヤドリギ
学名:Viscum album L. subsp. coloratum Kom. f. rubroaurantiacum (Makino) Ohwi
英名:Japanese mistletoe
ビャクダン科ヤドリギ属
ヤドリギの実は鳥に食べられ、遠くに運ばれます。
消化されなかった赤い実が糸を引いて…
樹上に落ちます
ヒレンジャク & キレンジャク
果実の中身は粘りがあり、それに包まれた種子は
鳥の腸を容易く通り抜け、粘液質の糸を長く引いて
宿主となる樹上に落ちるのです
粘液によって樹皮上に張り付くと、
そこで発芽して樹皮に向けて根を下ろし、
寄生がはじまります
真駒内公園のカシワ広場、カシワの木
(推定、樹齢310年)
その老木の枝に芽生えた
若いヤドリギの芽
ヒレンジャク & キレンジャク
たいていは混群を作り移動します
そのカシワの老木にしっかりとついた
白い実のヤドリギ
ヨーロッパヤドリギでしょうか?
…初めて見た白い実!
白いと言えば、白いし、
淡黄色といえば、黄色みもあるし…
ヤドリギ
学名:Viscum album var. coloratum
英名:Japanese mistletoe
ビャクダン科ヤドリギ属
カシワ   柏、槲
学名:Quercus dentata Thunb
英名:Japanese Emperor Oak
ブナ科コナラ属の落葉高木
「冬でも葉が落葉せずに枝に残ることから、
日本では神が宿る縁起木とされている。」
とWikipediaにはありましたが、落葉していました。
老樹のためでしょうか
キレンジャク
私がその木にカメラを向けると
突然、レンジャクの大きな群れが
集まってきました
もう一つの背高の大木は
数えきれないほど沢山のヤドリギで
にぎわっていました
こちらは、赤、黄、橙とカラフルです
この実はどう見ても赤ではないですね
オレンジ、または黄褐色でしょうか
本州に多いという
一般的なヤドリギ?
あまりにも沢山で
どこに焦点を当てたらいいのか
迷うほど…
ただ残念なことにあまりにも高所の枝だったので
下からのショットしか撮れません
ヒレンジャク & キレンジャク これもアカミヤドリギと少し違うようです
こぼれ落ちるほどオレンジ色の実が
密生しています
「ヤドリギの実の色」
・ヨーロッパの大半(セイヨウヤドリギ):白色
・日本・中央ヨーロッパ・東南アジア:黄色、淡黄色
⇒セイヨウヤドリギの亜種
・日本の北部に多い(アカミヤドリギ):赤色
⇒本州以南では少ない、北海道では普通
 
 お恥ずかしいところを見られちゃったので
最後はお澄ましポーズです!
食べた実によって
色が違うことがわかりますね
凄い!
 




アカミヤドリギ