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クマガイソウ Spring, 2008 |

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クマガイソウとの出会い
クマガイソウは、「熊谷草」と書き、名前の由来は、源平合戦で平敦盛と戦った豪傑、熊谷直実にちなんだものとのこと。そしてこの丸く膨らんだ唇弁を、昔、武士が流れ矢を防ぐために背中に背負った母衣(ほろ)に見立てたのだと言われています。
この摩訶不思議な花をとりまくようについている葉も、極めてユニークな形です。プリーツ状にひだが入った大きな葉が対生するように2枚ついてケープのように円く花を取り囲み、そのふちはギザギザ状になっています。
ちなみに、この花はラン科のアツモリソウ属に属し、アツモリソウとは同属になります。
クマガイソウもアツモリソウも、そしてエビネランも、こうした美しい容姿の故に、乱獲の対象となり、今では山野で自然に自生している姿を見ることは、ほとんど不可能になってしまいました。現在は絶滅危惧種として指定されています。
大事に保存していきたいものですね。
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エビネラン Spring, 2008 |

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自生する野生エビネランとの遭遇 !
ついに森の中に自生する野生のエビネランに遭遇しました。里山の道無き道を登っていた時、左手に日の光を浴びて輝いて見える空間がありました。一瞬、目を疑いました。信じられないような「まさか!」が現実に起こったのです。エビネランの数株が仲良く、間伐された明るい杉林の中で風に揺られていました。
誰に聞いても、人気の野生ランは、よほどの山奥に行ったとしても見つけることは不可能だと言われ続けていたからでした。そしてようやくあきらめかけていた矢先のことだったのです。
ちょうど私に出会うことを待ち焦がれていたように、エビネたちはそこに佇んでいたのです。私自身、ようやくめぐり会えた懐かしい友と語り合うように、しばしの時を過ごしました。立ち去るのがなぜかちょっとつらい気持ちになりました。
不思議ですね。
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サルメンエビネ Spring, 2008 |

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サルメンエビネとの出会い
とても珍しいサルメンエビネ(猿面海老根)は、読んで字のごとく、お猿さんの顔のようだから・・・。
唇弁が赤くてしわくちゃになっているので、猿が酔っ払い顔を赤くしている様を連想しての命名と言われますが、どうしてどうして、ご覧の通り、ハッとするほどのエレガントな美しさがあります。
願わくは、本当に山中に自生しているものを撮影したかったのですが、ほとんど不可能のようですので、とりあえず、お庭に植えてあったものを撮らせていただきました。
「サルメンエビネ」「キエビネ」「エビネ」は共に、ラン科エビネ属の仲間です。
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キエビネ |
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エビネ |
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