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4月の中旬、「ヒメギフチョウ」が舞いだした。
…というあるブログの記事をたよりに、岩手花巻の
とある温泉地に行きました。宮沢賢治ゆかりの
歴史ある温泉地です。その近くのカタクリの咲く
エリアというヒントのみで具体的な情報は皆無。
しばし車を走らせ、その界隈の人に訪ねた後、
ある滝壺のそばのカタクリの群生地に腰をおろし
待つこと数分。…実はここという確証はなかった
のですが、まもなくするとヒラヒラと何かが動きだ
しました。あわててデジカメの設定をマクロにし、
注意をたむけると、来ました、来ました…。
2009年4月、生まれて初めての「ヒメギフチョウ
との対面」の瞬間が…!
アゲハチョウまたはキアゲハとよく似た色合い
ですが、小柄でやや小太りタイプの可愛いチョウ
チョウでした。本当に『春の妖精』の名にふさわ
しい可憐な姿で、いくつかのカタクリの花の間を
飛び交いながら、夢中で吸蜜をしていました。
ヒメギフチョウの学名は『Luehdorfia Puziloi』
といい、良く似通った「ギフチョウ」(Luehdorfia
japonica)とはいくつかの点で相違点があげられ
ます。前翅の斑紋、食草、幼虫の生態などで、
そのため別種ということになっているそうです。
素人目で一見するとそっくりなのですが…。
ヒメギフチョウは、ウスバサイシン、オクエゾ
サイシンに卵を生みつけ、孵化した後の幼虫が
これを食草にします。
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