| ファーブルの森 2010 |
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オオムラサキ (大紫) ♂
学名:Sasakia Charonda
チョウ目(鱗翅目) タテハチョウ科
日本の国蝶であり、日本で最初に
発見されました!

夕張郡栗山町にある
ファーブルの森昆虫飼育舎
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(2010年の記事です!)
先日のミーティングで、日本を代表する国花、国鳥、国蝶etc.…は何かという問いかけがあり、考える機会がありました。
日本の国花は、皇室の紋章である菊と、広く国民に親しまれている桜。国鳥は、キジ。…と、ここまでは正解でしたが、国蝶には考えが及びません。
いや、考えたこともありませんでした。
正解は、なんとオオムラサキでした。
ある人のHPで、オオムラサキが羽化する瞬間のみごとな連続写真を見て以来、是非ともそのオオムラサキに出会い、カメラにおさめたいと思いました。
そして生息地域を調べてみると、夕張市郊外の栗山町がオオムラサキの東限地域であり、そこに『ファーブルの森』というオオムラサキの飼育舎があるというのです。(ちなみに北限は浜益町です)
そして今が羽化のベストシーズンということを知り、さっそく訪ねてみることにしました。
私には、未だコンパクトのデジカメのみ。望遠レンズもなければ、連写できる機能もありません。ただ、どうしても羽化の瞬間に出会いたいという熱意のみを携えて、出発しました。
木立の中の古びた木の階段を登り、だんだら坂をたどって行くと、その昆虫館が見えてきます。小さな事務所の奥がネットを張った飼育舎です。中にはオオムラサキの食用になるエゾエノキの木や草花などが自然体でうっそうと生えていました。ところが、直前にふった雨のため、ほとんどがネットの遥か上部にぶら下がったまま、降りても来なければ、舞ってもくれません。
おまけにまた、ひと雨きそうな暗い空模様。さて、どうなることやら…。
注)かなりリアルな昆虫の生態の写真です。
虫嫌いな方、飲食中の方はご遠慮ください。
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| オオムラサキの羽化 |
私がそこに滞在したわずか5時間の間に、オオムラサキの一生分にあたる様々な変態を見ることができました。
(生物学上)変態 → 完全変態
卵→幼虫→さなぎ→羽化→成虫→交尾→産卵
勿論、1匹の個体の一生分の生態は翌年へと年を越さないと観察できませんが、それぞれ別の個体が、それぞれの段階を演じてくれたのです。
…本当に驚きでした。
(実際は、チョウ(蝶)の数え方は、「1頭、2頭、3頭…」と数えるのが正式な方法です。)
(チョウの数え方)
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鮮やかなブルーの入ったオスです
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@ オスとメスのお見合いです
メスは一回り大きく、色も地味な茶系です
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Aよく見ると葉に産卵しているのが分かります
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Bきれいに一個一個間をあけて
生みつけていきます
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Cここで一気に飛躍して5齢幼虫です。
耳をたてた子猫のような可愛らしさです
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カメラを向ける私を不思議そうに
観察しています。


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虫を見れば、必ずといってよいほど悲鳴をあげるほど虫嫌いだった私。やがて息子と一緒に昆虫ハンティングに熱中するようになり、蛍やクワガタ、カブトムシは大好きになりましたが、まだまだ青虫、毛虫の類はご遠慮願いたいのが本音でした。
でも、今回こうしてこのオオムラサキの幼虫に対面してみて、初めて青虫を心から「可愛い!」と思うようになりました。とっても大きな収穫でした。
4〜5時間の滞在時間のうち、少なくとも1〜2時間はこの青虫くんの動きをカメラで追い、観察を続けました。
ここに載せてない沢山のショットがありますよ。
まるで子猫の頭をなでるように、おもわずなでたくなるような可愛らしさでした。 |
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まだ羽化にはちょっと早い若いさなぎ
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D蛹(さなぎ)の殻がだんだんに透けてきました
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E 下の部分からひび割れて、
いよいよ羽化の瞬間が始まりました。
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F ついに出ました〜!
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G しばらく翅をのばし休んだ状態
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Hしばらくすると翅もだいぶ乾き、のびてきます
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I充分に翅が乾き、まっすぐになって飛びたてる迄
翅を休めていますが、その翅の裏側は
エゾエノキの葉と同系色の保護色ですね
それにより鳥などから身を守るのです
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飛翔、まぢか…
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| 昆虫飼育舎 |

このボトルの中身は、カルピスと焼酎を
混ぜ合わせ発酵させたもの

中央のエゾエノキの枝には、ネットでできた
円柱形の袋がぶら下がっています。
おそらくさなぎの保護テントでしょう
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その液体をスポンジに吸い込ませ、
ネットに入れてぶら下げて置きます。
蝶々の栄養源です。

中を覗くと、天井からさなぎがぶら下がり
羽化したてのオオムラサキが…
隣の新しいさなぎは、まだ青々としています
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しばらくして覗いて見ると、今日2匹目の羽化が
進行中でした
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驚くことには、さなぎから蝶に変身するときに、さなぎの内部では新しい蝶としての生活、すなわち生殖、飛翔などの新生活に必要な体になるため、今までの体がドロドロに溶けて、一度、完全なる「リセット」が行われるということでした。
さらにモンシロチョウなどの「シロチョウ科」の蝶では、『ピエリシン』というタンパク質が分泌され、これに(副作用の無い)抗がんの強い働きが認められるということが分かり、今、製薬会社が必死で研究中とのことでした。
まさに「生命の神秘」を垣間見る思いです。
今から4〜500年ほど前までは、『天動説』が信じられていて、『地動説』を主張することは命がけのことであったことを思うと、まだまだ未解明の命の神秘が潜むこの地球に住む私たち人類が、科学の最先端、もしくはその頂点に立ったと傲慢に思うのはいかがかと思わざるをえません。
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