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この北大植物園には、「札幌で最古のライラック」
があります。このライラックは1890年(明治23年)
頃に、サラ・スミス女史(北星学園の前身・スミス
女学校の創始者)が故郷アメリカから携えてきた
苗木から育てられたものです。北星学園に植え
られた母樹は現存していませんので、今では
北海道で一番古くて大きい株になりました。
この株からさらに多くの木が育てられ札幌の
あちこちに分けられています。
(案内板の説明より)
このライラックはフランス語では「リラ」と呼ばれ
ます。札幌には「リラ冷え」という季節語があり、
雪解けが始まり一斉に花が咲き始めた5月に、
一度また冷え込む時期があり、その時期を指す
そうです。
それで思い出すのは、カナダの「インディアン
・サマー」です。「リラ冷え」とは逆に、カナダ
では暑い夏が終わった10月頃に、もう一度、
夏のように暑い時期が戻って2週間ほど続く
のですが、これを「インディアン・サマー」と
呼んでいます。
「リラ冷え」と「インディアン・サマー」、
対極をなしているようで、なにか通じるような
面白さを感じました。
ライラックの写真を複数載せました。
この甘く爽やかな香りを感じていただけたら
嬉しいです。
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