花と光と風と…
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黒岳五合目〜七合目   June 2012

 



黒岳駅(ロープウェイ5合目)







  この紅葉谷の散策路を歩きながら、私は、数年
前に訪れた鹿児島県南端の屋久島の自然を思い
返していました。南北に長く伸びる縦長の日本列島
のほぼ南端と北端の違いはあれど、ここ大雪山と
屋久島の、それぞれに厳しい自然環境の中で、
生き延び、種を保存しようとする激しい「生存への
バイタリティー」には共通するものを感じました。
 
 力尽きて倒れた親木の上に、新たに芽を出し生命
をつなぐ「倒木更新」、むき出しの岩の上に絡みつ
くように根を張り、生き続ける木々の姿。自らの姿
に脅威をまとい(蛇目の紋など)敵から身を守る
蝶。身を挺して我が子を守るヒグマの母親。
…どれもこれも、みな生命を、そしてその「種」を
未来永劫に残して継承させていこうとする自然
の摂理にのっとっています。

 …しかし、現代人はどうだろう。と、ふと考えて
しまいました。この自然界の中で、唯一、人間
だけが自らの種の滅亡に向かって暴走し始めて
いるのではないだろうか…。とりわけ「3.11」
以来、そう感じてやまないのですが。

 でも、この大自然の美しい営みを眺め、その心地
よさを感じながら歩いていると、この現実に直面
し、今迄気付かなかった様々な事に多くの人々が
気づき始めたこと自体が、「問題解決の大きな
一歩」だと思えてきました。きっと、これからの
未来は明るいものになるに違いないと思うの
です。問題の根源に気づき始めさえすれば…。
そして私たちが今までの自己本意な生き方を改め
さえすれば…と考えながら、何故か安堵感がこみ
あげてくるのを感じました。
 
 




オオタカネイバラ  大高嶺茨




 


ホソバウルップソウ  細葉得撫草

 




黒岳7合目登山口
ペアリフト降車場



 





エゾツツジ & オダマキ
蝦夷躑躅 & 苧環







山道に突如あらわれたシマリスくん

 
 









 




チシマフウロ   千島風露




 




エゾノゴゼンタチバナ 蝦夷御前橘




 








 




エゾルリソウ  蝦夷瑠璃草




 




ゴゼンタチバナ 御前橘




 



クロユリ  黒百合




 



エゾヨツバシオガマ  蝦夷四葉塩竃




 




ロープウェイ黒岳駅(五合目)
 




チシマヒョウタンボク  千島瓢箪木




 




黒岳 ロープウェイ駅(登山口)




 









  層雲峡 ・ 流星の滝 ・ 銀河の滝 ・ 大函 ・ 紅葉谷    2012





層雲峡ビジターセンター




 
 







 




エゾレイジンソウ  蝦夷伶人
(有毒なトリカブトの仲間)
「伶人」とは雅楽を演奏する人のこと
伶人の被る烏帽子に花の形が似ている為


 





 



銀河の滝




 



ハクセンナズナ  白鮮薺






紅葉滝(もみじたき)
赤石川最下流の滝



 
 




柱状節理
約3万年前の火山活動に由来するそうです








ゴゼンタチバナ  御前橘