
ハルニレ (樹齢360年)
アイヌ神話のユーカラには
美しい女神として登場
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一瞬、カメラ目線で・・・
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初めて訪れた真駒内公園で、キタキツネに出会いました。勿論、まだ出会ったことのない野鳥との出会いが目的でしたが、このキツネ君との出会いもとても嬉しいスリリングなものとなりました。最近仲良くなったリス君にとっては「天敵」ですが、幼い頃から犬や猫と身近に暮らしてきた私にとっては、キタキツネもやはり大好きな動物の一つです。
キツネは、学術的には「ネコ目(食肉目)イヌ科キツネ属」に分類されます。そして一般にはキツネといえば、「アカギツネ」をさし、生息域はユーラシア大陸全般と、北アメリカ大陸などに広く分布しています。そのうちの亜種「「キタキツネ」は樺太・北海道に、もう一つの亜種「ホンドギツネ」は本州に生息しています。
キタキツネの特徴は、耳の裏と四肢の足首周辺が黒いことです。また下顎から首、そして胸から下腹までが真っ白な毛で覆われています。そしてホンドギツネより一回りは大きく、色もオレンジに近い鮮やかな橙褐色です。また、キタキツネはホンドキツネよりも、大陸系のアカギツネとの共通点が多いようです。私が出会ったこのキツネもなかなか風格があり、立派な手並みでした。ただ・・・しっぽだけは、何故か毛が抜け落ちていて、気になりました。
リスたち小動物の身になると、天敵と思ってしまうのですが、キツネ達にとっても、日々が生きるための戦いであり、愛する子ギツネ達を食べさせていかなければならないことを思うと・・・複雑ですね。
去年、夕張岳に向かう途中、小さな子キツネを見かけました。親からはぐれたのか、子猫ほどの小さなキツネが車道脇の草むらでおびえるように身を隠していたのです。数時間後に帰る途中も、やはり同じ付近で、一匹で夕暮れの草むらに潜んでいました。今でもそのことを思い出すたび、ひょっとして母ギツネは、もう帰らぬ身となり、あの子ギツネはひとりで生きる術を身につけていかなければならないのだろうか・・・と、想像したりして切なくなりました。
キツネと別れたあと、愛犬を抱えた通りすがりの老夫婦に会釈しながら、一生を快適な環境で過ごす愛玩用のペットと、日々生きるために戦わなければならない野生動物と、果たしてどちらが幸せなのだろうかと、ちょっとばかり考えてしまいました。
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