花と光と風と・・・

　初冬の大沼遠景・ヒレンジャク・ユリカモメ　　　2020　 Autumn

ヒレンジャク　（緋連雀）
スズメ目レンジャク科

学名：　Bombycilla japonica
英名：　Japanese Waxwing
漢名：　十二紅

完熟したナナカマドの赤い実に止まる
ヒレンジャク

　先日、久しぶりに訪れた大沼で、ヒレンジャクの群れに遭遇しました。北海道の至るところに街路樹として植えられているナナカマドの完熟した赤い実をついばんでいました。

ヒレンジャクは、同種のキレンジャクと同様に、日本では「冬鳥」になります。それぞれが時には100羽以上の大群を作り、時には混軍を作ります。そして主として越冬のために日本より北方から渡ってきて、冬を日本で過ごし、冬が終わると再び繁殖のために北に渡って行くのです。
同じ「冬鳥」には、他に、ツグミ、ジョウビタキ、ユリカモメ、マガモ、オオハクチョウ、マナヅル、オオワシなどが挙げられます。

今回は珍しい状況に遭遇しました。
大沼のネイチャーセンターの窓に、ヒレンジャクが衝突した「バードストライク」の現場に出会ったのです。正確には、その直後で、脳しんとうの状態から起き上がった状態に遭遇したのです。その為、初めて間近に観察し撮影できました。

バードストライクとは、鳥類が人工構造物に衝突する事故をいいます。鳥衝突ともいわれ、とりわけ北海道では風力発電の鉄塔に衝突する事例が問題になっています。

息をのむように美しい　晩秋の大沼
駒ヶ岳の秀麗な姿も映えますね！

ヒレンジャク

漢名は「十二紅」

尾羽の枚数は12枚であり、その先端が紅色で
漢名「十二紅」の由来となっています

キレンジャクの群れに、
多少のヒレンジャクが混じった混軍

バードストライクのショックから
まだ覚めやらぬヒレンジャク

しばらくの間、固まった状態でした！

トビ

猛禽類の中で最も遭遇回数の多い野鳥

晩秋～初冬の駒ヶ岳遠景

Kファームそばの大木には
様々な珍鳥、迷鳥がやってきます！

トビ　　（鳶）　トンビ
タカ目タカ科トビ属

学名：　Milvus migrans
英名：　Black Kite

ノスリ　　（鵟）
タカ目タカ科ノスリ属

学名：　Buteo japonicus
英名：　Eastern Buzzard

流山温泉方面からの駒ヶ岳遠景

大沼駒ヶ岳神社

駒ヶ岳神社のくぐり岩（大岩）

ユリカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコ

ユリカモメ　百合鴎　♂♀同色

チドリ目カモメ科
学名：Larus ridibundus
英名：Black-headed Gull

　毎年、北斗市のH川に鮭の遡上と共に現れるユリカモメの数があまりにも少ないことに懸念を感じていました。
ところが先日、函館の東部の河口で、大群に遭遇し、歓喜の声をあげました。コクガンの群れも到来が遅れていると言う情報もあり、心配が絶えませんでしたが、コクガンの無事な到来も確認でき、とても嬉しく思っています。

人類が今、直面している新型コロナや鳥インフルエンザの脅威に負けず、何よりも命を大切にした生き方を追求していきたいものです。

今回は、ユリカモメにちなんで、ユリカモメ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ウミネコの違いがわかるように並べてみました！