花と光と風と…
 Index
ユリカモメ  四季折々の顔     2021  Winter





ユリカモメ  (百合鴎)
チドリ目カモメ科カモメ属
学名:Larus ridibundus
英名: Black-headed Gull









これまで2回にわたって、カモメ大型種4種、残りの中型種、小型種の全4種のうち、ウミネコ、カモメ、ミツユビカモメの3種を載せました。そして今回は、ユリカモメの特集です。

かつて、石狩浜でも2度ほど、ユリカモメを見かけたことがありました。足とくちばしは鮮やかな赤色、冬羽は頭部が白く、目の後ろに黒い斑点があるのがトレードマークの鳥です。そして夏羽は、英名がBlack-headed Gullという如く、頭部が黒褐色になるユニークな姿の鳥です。
そのユニークなガン黒の顔を、道南の海辺で見かけた時は、本当に驚きました!それも数十羽に及ぶ、軍団でしたから…。一度は見たいと願っていた夏羽の黒い顔したユリカモメの群れが、目の前で楽しげに戯れていました。本当に夢のような光景でした。

今回のテーマは、夏羽と冬羽の換羽の時期についてです。見たところ、調べたところ、換羽の時期は、それぞれの種によって微妙に違うようです。
例えば、オオセグロカモメは、冬には顔や首の辺りに薄茶色のまだらの毛が目立ちますが、早いものでは1月~2月、3月には真っ白な夏羽に変わります。

そして、私の在庫写真の記録では、ユリカモメは、3月下旬から、4月下旬にかけて、黒い顔に変わります。図鑑やネットで調べても、大体そんな感じのようです。何はともあれ、この素敵な鳥の、四季それぞれの姿に出会えたのは嬉しいことです!
こちらも、ご覧ください!

     香雪園:ユリカモメ



 




フキノトウ  (蕗の薹)







 




ユリカモメ 







 




ユリカモメ     (3月末)

3月末には、そろそろお顔の周りが
黒ずみ始めています




 




フクジュソウ (福寿草)












ユリカモメ 夏羽 (4月中旬)










ユリカモメ  (4月中旬)

黒い夏羽に換わりかけています
額のあたりに、冬羽の白い名残が…









ユリカモメ 夏羽 (4月中旬)

波を受けて、気持ちよさそう!










ユリカモメの大群 200羽ほど…

5月初旬、ほとんどが夏羽で
チラホラと、冬羽も混ざっていました




 




ユリカモメ 夏羽 (5月初旬)







 




ユリカモメ 夏羽 (5月初旬)







 




ユリカモメ 夏羽 (5月初旬)







 




ユリカモメ 夏羽 (5月中旬)


…年により、夏羽への換羽の時期は
差があるようですね!



 




ユリカモメ







 




ユリカモメ







 




ユリカモメ

 




ユリカモメ







 




サケのホッチャレ

太平洋を回遊して
生まれ故郷の川に戻り、産卵した後、
その川で一生を終えます

そのサケの卵(イクラ)を
ユリカモメが、ご馳走としていただくのです
(私達、人間もですが…)
 












 












 












 











 









2021年2月中旬、

久しぶりに、道南の海岸をのぞくと
10羽ほどのカモメの混軍に
たった1羽のユリカモメが混じっていました

となりのオオセグロカモメと比べると
まるでヒヨコみたい…











仲間からはぐれてしまったのか
取り残されたのか…

心なしか
淋しげに見えました