♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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  北のゼフィルス (シジミチョウの仲間 編)

大きなチョウ (アゲハ・ギフチョウ・ウスバシロチョウ)
中型チョウ(Part 1) (アサギマダラ・オオムラサキ・オオイチモンジ・ヒョウモン)
中型チョウ(Part 2) (シータテハ・エルタテハ・ルリタテハ等・ジャノメ)
小さなチョウ (シロチョウ・セセリ・シジミ編)
ゼフィルス (シジミチョウの仲間)

2022年秋で85種に遭遇!   (写真は全て、当方に著作権があります) 

 ゼフィルスの仲間たち
 
ゼフィルスZephyrus)は、樹上性のシジミチョウの一群であり、日本には25種が生息します。
その中で、北海道には20種が確認されています。
かつてはシジミチョウ科のミドリシジミの仲間がゼフィルス族と呼ばれていました。
しかし現在は、ミドリシジミ類とそれに近い仲間の総称がゼフィルスと呼ばれているようです。
ちなみにゼフィルスとは、 ギリシャ神話の西風の神ゼピュロスからとられた命名です。
現在では有効な属名としては使えないとされていますが、未だに愛好家の間では愛称として、
シジミチョウの中のメタリックな光を放つミドリ属の仲間を「ゼフィルス」と呼んでいます。
その美しいメタリックな輝きから「森の宝石」という異名でも知られています。

今までは写真を撮ることすらほとんど無かったこのゼフィルスに、
何故か今年はついにはまってしまいました。
かなり熟練の愛好家の方々でも、その判別には苦労されているようです。
そういうわけで、この全くの素人の私には正確な識別は到底無理ですので
極めて大雑把な分類となりますが、ご理解ください。後々修正していくつもりです。

(尚、青緑の色調は、光線の強弱や差し込む角度によって変わります)
(また、メスは全般的に地味で茶系の色合いが多い)


 

 ゼフィルスの命名の由来となった
ボッティチェッリ作 『ヴィーナスの誕生』

左の男性神(西風の神)が、ゼピュロス(ギリシャ語)
   =ゼフィルス:Zephyrus(ラテン語)
   =ゼファー:Zephyr(英語)

   ( source: "wikipedia" )


ミドリシジミの仲間


 
ハヤシミドリシジミ ♂   オオミドリシジミ ♀
 
エゾミドリシジミ ♂   ハヤシミドリシジミ ♂
 
オオミドリシジミ ♂   エゾミドリシジミ
 
オオミドリシジミ   ハヤシミドリシジミ ♀
オオミドリシジミ?  ジョウザンミドリシジミ?
 
ジョウザンミドリシジミ ♂   ジョウザンミドリシジミ 
 
オオミドリシジミ ♂   メスアカミドリシジミ ♀ 
アイノミドリシジミ ?
 
メスアカミドリシジミ ♂   メスアカミドリシジミ
 
オオミドリシジミ ♂   オオミドリシジミ ♂
 
ジョウザンミドリシジミ   エゾミドリシジミ ♂
 
エゾミドリシジミ ♂    ジョウザンミドリシジミ ♀
 
エゾミドリシジミ  ♂    エゾミドリシジミ ♂
 
オオミドリシジミ ♂   エゾミドリシジミ ♂
 
 ジョウザンミドリシジミ ♂   ミドリシジミ  ♀
 
 オオミドリシジミ ♂   オオミドリシジミ  ♂
 
 アイノミドリシジミ ♂    アイノミドリシジミ
   
 アイノミドリシジミ ♀   エゾミドリシジミ ♀ 
 
エゾミドリシジミ ♀  
     
アカシジミの仲間 (+ミドリシジミ属以外)
 

 
アカシジミ   ウラミスジシジミ
 
ウラナミアカシジミ   オナガシジミ
 
ミズイロオナガシジミ   ミズイロオナガシジミ
  「ゼフィルス」とは青緑色だけかと思いきや、
何の何の、これらのオレンジ、ごまだら模様の蝶も
ゼフィルスの仲間です!


アカゲラ通信:ゼフィルスの魅力

N森林公園、M公園、H公園、I沢林道、
N水源地、A記念公園、
某緑地、…等々で遭遇しました!
ウラゴマダラシジミ  
 
 


 今年2022年は、ついにゼフィルスの魅力にはまってしまいました!
先日、ある人から、「そろそろゼフィルスが飛びかう季節になりますよ!この辺では…」とお聞きし、ゼフィルスとは何ぞやということを調べることから始まりました。アゲハチョウや、アサギマダラのような華やかな大柄のチョウであれば、遠くからでも間違いなく特定できますが、この小さな小さなシジミチョウの一群は、表翅の微妙な色合いや、裏翅の斑紋や色合いなどで細かく識別しないことには特定できません。更には、オスとメスが全く違う色合いで、判別・照合が複雑で…、だからこそ面白いのですが…!

 そういうわけで全くの初心者の私が、すぐにこの難解な識別を正しくできるわけもなく、かなり適当で大雑把な分け方ですが、どうぞご了承ください。ただ比較的良く撮れた写真を並べ、図鑑と照合しながら、識別する過程を楽しんでいます。そのうちにきっと詳しくなるに違いないと淡い期待を抱きながら…ですが。後々、修正していく予定です。…お次は、更に難解な「ヒョウモンチョウ」の識別が待っています。これはスルーしようかと迷っています。

  現時点の2022年8月で、とりあえず合計約80種のチョウに遭遇したことになります!
 

 
 ◆ゼフィルスの仲間 ( 13種に遭遇!?…おそらくですが…)  


(北海道で確認された20種)
 (青緑系)    
ミドリシジミ
 ② ウラジロミドリシジミ
 ③ フジミドリシジミ
 ④ メスアカミドリシジミ
 ⑤ アイノミドリシジミ
 ⑥ ジョウザンミドリシジミ
 ⑦ オオミドリシジミ
 ⑧ エゾミドリシジミ
 ⑨ ハヤシミドリシジミ
     
(アカ系)
アカシジミ
 ⑪ ムモンアカシジミ
ウラナミアカシジミ
ウラミスジアカシジミ  
 ⑭ キタアカシジミ
(シロ・クロ、その他)
 ウラゴマダラシジミ  ◎  
 ウラキンシジミ  未  
 ウラクロシジミ  未  
 ミズイロオナガシジミ  ◎  
 ウスイロオナガシジミ  未  
 オナガシジミ  ◎  

 
   (北海道以外で確認された他の5種
ヒサマツミドリシジミ  
 ㉒ キリシマミドリシジミ  
クロミドリシジミ  
 ㉔ ヒロオビミドリシジミ  
 ㉕ チョウセンアカシジミ  


   



*チョウの分類、同定に参考とさせていただいた書籍
・『北海道の蝶』 (北海道大学出版会)
・『札幌の昆虫』 (北海道大学出版会)
・『北海道の蝶と蛾』 (北海道新聞社)


*Internetでのチョウ図鑑
・『昆虫エクスプローラ』
・『チョウの写真図鑑』
・『蝶の図鑑』等々
沢山、沢山ありました!
その他、チョウ愛好家の方々のブログ情報