♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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  オオヒシクイ ・ ヒシクイ ・ マガン ・ ハクガン ・ カリガネ ・ シジュウカラガン

ヒシクイ    鴻
学名:Anser fabalis
英名:Bean goose
カモ目カモ科マガン属


 (亜種)オオヒシクイ (亜種)オオヒシクイ 

ユーラシア大陸北部、カムチャツカのタイガやツンドラで繁殖殖し、冬には南へ渡る。 
日本では冬鳥で、宮城・秋田・新潟・茨城・滋賀・島根などには渡来地があり、毎年渡来・越冬する。
北海道では春秋に通過する旅鳥で、マガンの群れに交じることが多い。

 (亜種) オオヒシクイ (亜種) ヒシクイ
体長:89~98cm
頭頂が尖り気味、
頭頂からクチバシの先まで一直線
一廻り小さい体長
首が短い、クチバシが短い
頭部が丸い、クチバシの付け根に段差あり
大きなマガンの群れの中に、
ヒシクイとオオヒシクイが混在しているようです。
  マガン

マガン    真雁
学名:Anser albifrons
英名:Greater white-fronted goose
カモ目カモ科マガン属

「宮島沼といえばマガンである。国内最大の中継地でありながら、国内最北の中継地でもある。(中略)…
マガンはロシア極東のアナドゥイリ低地以南をふるさとにしており、秋には越冬のためにカムチャッカ半島を
経由して約4,000kmの長旅をして日本に渡りをしてくる。主なマガンにとって最終的な越冬地は東北の
伊豆沼だが、秋(9月下旬~10月中旬)になると中継地として宮島沼に大量に押し寄せる。
春の雪が解ける頃(4月下旬~5月上旬)になると今度は故郷に戻って北上していくが、宮島沼を出発すると
一気にオホーツク海を越えてカムチャッカに向うので、宮島沼周辺でたくさん食べてエネルギーを蓄える。
これを毎年繰り返している。」  (北海道ファンマガジン:美唄「宮島沼」より)
   
   
   
ハクガン  

ハクガン    白雁
学名:Anser caerulescens
英名:Snow goose
カモ目カモ科マガン属

「北東シベリアと北米大陸の北極圏地域で繁殖し、日本には冬鳥として飛来。かつては大群で飛来したが、
一時日本への飛来個体数は絶滅したといわれた。2000年前後までは、飛来したとしても1~2羽が
マガンやハクチョウ類に混ざって観察されるに過ぎなかった希少種。
現在は、ハクガン復活プロジェクトの成果などで増加傾向にあり、北海道から東北、日本海側では
百羽前後のまとまった群れが飛来している。環境省レッドリスト絶滅危惧1A類。 」
「森と水の郷あきた:ハクガン」より)
成鳥は、クチバシと足が濃いピンク色   ハクガンの幼鳥は
全身グレーで、クチバシは暗紫色
 
  ハクチョウとの比較 
マガンとの比較   
 ハクガンは全身真っ白…ではなく、
初列風切は黒色です!
シジュウカラガン 

シジュウカラガン    四十雀雁
学名:Branta hutchinsii
英名:Cackling goose
カモ目カモ科コクガン属


「シジュウカラガンはアリューシャン列島で繁殖しています。
越冬地は北米のブリティッシュコロンビアからオレゴン、カリフォルニアの河川流域、メキシコ北西部などです。
シジュウカラガンは渡り鳥で日本へも越冬のため飛来してきます。
北海道、青森、秋田、宮城、兵庫、…神奈川…、千葉県の手賀沼など広く観測されています。」
「世界の鳥の生態図鑑」:「シジュウカラガン」より)


  ハートウォーミングなアメリカのファミリー映画、『グース』に出てくるカナダガン( Canada Goose)は
このシジュウカラガンと亜種の関係とされていましたが、最近の研究で別種とされたようです。 (Wikipedia)
右の写真は、なんとカナダガン
Canada goose です!
先日、はるか前にイギリスで撮影した
コブハクチョウの写真をさがしていて
偶然、見つけました。
人物写真の背景に偶然写っていたので
焦点がぼけていますが
間違いありません。
大きさはハクチョウサイズ、
日本を訪れるシジュウカラガンに比較して
はるかに大きく、首も長く
首元の白いラインがありません。 
知る人ぞ知る『ハリー・ポッター』の作者、
JKローリングが学生時代を過ごした街、デボン州
エクセタ市郊外の公園です。
 
カナダガン    加奈陀雁
学名:Branta canadensis
英名:Canada Goose
カモ目カモ科コクガン属カナダガン種 
カリガネ  

カリガネ     雁金
学名:Anser erythropus
英名:Lesser white-fronted goose
カモ目カモ科マガン属

 真ん中のカリガネ
金色のアイリングと
濃いピンク色のクチバシ
後方中央のカリガネ
金色のアイリング
濃いピンクのクチバシ

「カリガネはロシアやスカンジナビア半島などで繁殖し、冬になると南下してきて中国や日本に来て越冬します。
日本では秋から冬にかけて島根宍道湖や宮城伊豆沼、北海道宮島沼で見られます。
湿地や牧草地などに生息しているようです。」
「世界の鳥の生態図鑑」カリガネ)
こちらもご参考に!⇒ (「カリガネ識別資料」

(道南、大沼周辺に訪れるマガンの群れの写真に、偶然写っていました!
カリガネだと知っていたら、もう少しマシなショットを撮れたのにと残念です!)







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