♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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タンチョウ親子3羽 ・ 再会 ・ 子別れ ・ 早春 ・ 長都沼    2024





早春の再会…






タンチョウ親子・「子別れの儀式」(2023年3月)

★ タンチョウのカップル・その後

 ツル親子・シギチ
 (2023年9月)

タンチョウ親子との再会 (2023年11月)

(参考に…)

タンチョウ:Red-crowned Crane

舞鶴遊水地における飛来・繁殖状況【R5】



 かれこれ1年前に、この川べりで遭遇したタンチョウ親子3羽の「子別れの」儀式以来、私の心の中には、タンチョウの生態を知りたいという思いが強く残っていました。その23年春の「子別れ」から間もなくして誕生した新しい幼鳥が成長した姿を、昨年9月、11月と観察できた私はその後の無事な姿を観たいという思いを抱き続けてきました。昨年と同じ「子別れの日」が近づき、矢も楯もたまらず舞鶴遊水地を訪れた私は、鳥の駅(観察小屋)マオイトーにあるビジターの観察記録を見て不安に駆られました。今年2月以降の記録には2羽のタンチョウのことしか残されていなかったからです。誰にも見られることなく、「子別れ」があり、人知れず旅立ったのだろうか?今も無事でいるのだろうか?不安が胸をよぎりました。

 一縷(いちる)の望みをかけてもう一つの場所に向かった私は、そこに昨年と同様に、茶色い頭を持った幼鳥を真ん中にはさんで、仲良く川べりを歩く3羽のタンチョウ親子を見出すことができたのです!なんというタイミングの良さ!…本当に、本当に、うれしかったです。

 去年3月に子別れのあった個体は、体はやや小さめでしたが、既に親と同様のはっきりした白黒の羽毛と、頭頂には真っ赤な「丹(赤色)」を戴き、見事な元服(げんぷく)姿でした。ところが今年の幼鳥は、体こそ親と違わない大柄に育ってはいましたが、今だに首から頭頂まで茶色の羽毛に覆われていました。
 両親は、我が子が巣立っても飢えることなく無事に生き延びられるようにと、丁寧に川べりのエサの探し方を伝授しているように見えました。その姿を見ながら、何か特別なものを感じ、この日が「子別れの日」なのではという勘が働いたのです。そしてやはりそうだったと後になって理解できました。

 そして間もなくして、その仲良し3羽の親子に異変が訪れ、いつものように親に甘えるように近づく幼鳥に対して、親(おそらく父親)が、追い立てるようにつついたり、激しく羽をバタつかせながら追いまわしたりする姿を目撃しました。残念ながら「子別れの儀式」そのものは見逃してしまったのかもしれません。その後、その親子3羽と、別な2羽の若いカップルの5羽が、一堂に会してひと悶着あった場面にも遭遇しました。おそらくは、このエリヤの所有権はこの3羽にあることを主張して闘っている場面だったと思われます。そのシーンは次回に回します。














 




















 
 












 











 











親(成鳥)の頭部

幼鳥の頭部
タンチョウ親子3羽と再会を果たし
その無事を確認できました!
エサ探しの極意を伝授?
小さな小魚をゲットかな?
(成鳥)

後頭部からうなじにかけて
V字型に白く切れ込みがあります
(幼鳥 と 成鳥)

幼鳥は長い首の周りが全体的に
茶色いようです
親からの精一杯の愛を受けて…
喜びのダンスを披露しているみたいです!
成鳥(親)
幼鳥
親子3羽
幼鳥
2024年 3月初旬: 親子3羽  子別れのシーン
 
しばらくして、舞鶴遊水地の方角から
1羽のツルが飛んできました
そしてハクチョウの群れの
右側に着水
やはりあの茶色い頭の幼鳥でした しばらくの間、親を探すような
せつなく甘えた鳴き声が、
辺り一面に響きます
その時、上流から来た
親たちに遭遇
幼鳥は喜んで駆け寄るも
親は完全無視!
…のように見えました
なおも駆け寄ろうとすると… (親)           (幼鳥)

親は飛び掛かるように
追い立てます

(親2羽)         (幼鳥)

追い立てられた幼鳥は
距離を取らざるを得ません


 

(幼鳥)           (親)

再び近づこうとすると
激しく追い立てます


   
 

(逃げる幼鳥)     (追い立てる親)




逃げる幼鳥
   
 


逃げる幼鳥



 追い立てる親

この日は、やはり「子別れの日」だったようです



野鳥の観察・撮影には、
私有地である農地、あぜ道などに絶対立ち入らない
できれば、
望遠レンズで適当な距離を保って
車内から窓を開けて撮影するなどの
心配りをしましょう