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その後、下流近くの広大な雪原に3羽のタンチョウらしき姿を発見!写真を撮り、拡大してみると、やはりそのうちの1羽はあの茶色頭の若鳥でした。
「子別れしたばかりなのに、何故、また合流したの?」と思い、しばらく観察してみました。
3羽は、大雪原の真ん中あたりに陣取って、時々同じ方向を見つめていました。近くにある松林の辺りです。そのうちに1羽が飛び立ち、その松林の手前まで飛んで、ぐるりと旋回して戻りました。そして同じ松林の一画に向かいケイーンと鋭く鳴きました。まるで、その辺に何か危険なものが潜んでいるかのようであり、牽制しているように見えました。すると間もなくして、そこからいきなり、2羽のタンチョウが飛び出してきて大きく辺りを旋回したかと思うと、舞鶴遊水地の方角に飛んでいきました。
その時の私の印象は、一度は子分かれをして自立させたけれど、先ほどの他の2羽に出会い、まだまだ外敵や同じタンチョウでも縄張り争いのある存在がいる以上、付かず離れずで見守る必要性を感じたのでは…ということでした。そして案の定、松林の一角にその2羽が潜んでいたのでした。
そして驚いたことに、その画像を拡大してみると、その最初に2羽に対して威嚇するように飛び出したタンチョウは、父親ではなく、茶色頭の若鳥の方でした。その証拠に、羽の先には未だ黒い毛が残っていました。ご覧ください。(成鳥の羽は純白となりますが、幼鳥~若鳥の羽は、2~3歳頃まで、羽の先に黒い部分が残ります)
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最初に目にした3羽の姿
その中の1羽が松林の方に向かい
何度も牽制するような鳴き声を上げます
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松林の1画に向かい
飛び出したタンチョウの羽には
幼鳥のしるしの黒い縁が…
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ぐるりと旋回して戻り、
また威嚇するように
大きな声で鳴きます |
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この羽の黒い縁取りは
2歳くらいまで残るようです
(この幼鳥は満1才)
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すると間もなくして、
別の2羽のタンチョウペアが松林の陰から
飛び立ち… |
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北の空へと消えていきました |
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若鳥は何かしら
誇らしげに見えました
自立に向けて自信をつけ始めたようです |
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別の2羽が飛び立った後…
3羽の親子が残ります |