2025年の晩夏～初秋のシギ・チドリの季節も終わり、もうすでにあちこちの田畑や沼地にはハクチョウやマガンの群れが到着し、また週末が忙しくなりそうです。そんな中、今年のマイホームページを見てみると、何故か今年はエンレイソウの記事がほとんどなかったことに気づきました。いつものように今年も、待ち焦がれたエンレイソウとの出会いを求めて近隣の森林や自然公園を散策し、写真も沢山撮ってきたはずでしたが…。何故？…と思いを巡らしてみました。すると、一つの答えが返ってきました。 　エンレイソウに心惹かれ、毎年様々な種に出会う中で、未だに出会っていない、”トカチエンレイソウ”との出会いが、近年の私の切実な願いとなっていました。9種とも11種ともいわれるエンレイソウの仲間に出会い、その度に心ときめき歓喜してきた私でしたが、唯一、トカチエンレイソウだけはまだ出会っていませんでした。今まで何度も、トカチエンレイソウかと思いつつ、いつも確定できないまま、空振りを繰り返してきたのです。 　去年と今年、2ヵ年に渡ってトカチエンレイソウが見つかったという胆振エリアを訪ね、写真を撮り、またエンレイソウ研究の第一人者の大原先生を通してDNA鑑定が続行中でしたが、未だに結果は出ていませんでした。その為、エンレイソウの記事自体が保留状態だったのです。今回は撮りためたエンレイソウ属の写真をランダムに一挙公開です。