♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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タンチョウ親子3羽 ・ タンチョウ2羽つがい ・ オジロワシ ・ 早春 ・ 長都沼    2024





美しい成鳥の姿






ハクチョウの群れを背景に寄り添う2羽


タンチョウ親子・「子別れの儀式」(2023年3月)

 ツル親子・シギチ
 (2023年9月)

タンチョウ親子との再会 (2023年11月)

タンチョウ親子・子別れ (2024年3月)






 昨年(2023)、この長都沼エリアを訪れるたびに、何度か遭遇したタンチョウ親子3羽のその後を、今年(2024)3月に確認できた私は本当に喜びでいっぱいでした。そして去年の3月に引き続き、今年の幼鳥の子別れ(巣立ち)も確認できたのです。
 更にとても興味深いシチュエーションも目撃しました。このタンチョウ3羽の親子と、もう一組の若いペア(つがい)が鉢合わせをして、なにやらもめているような場面でした。

 この沼(実際には千歳川の支流)は多くの渡り鳥を憩わせ、多くのエサを与えてくれる母なる川であり、春秋の渡り鳥の中継地となっています。また辺り一面が雪に覆われ凍てつく季節にも、流れがあるため一年を通して凍ることがないため、小魚や微生物を栄養源にできるありがたい場所なのです。この子別れしたタンチョウカップルは、この数年間に渡って、この地に拠点を置き、出産をし、子育てをしてきたカップルのようです。調べてみると、それぞれのタンチョウにはかなり広大な「縄張りエリア」があり、他のカップルとそう簡単にエリアを分かち合うことは難しいのかもしれません。

 全くの素人の私ゆえ、不用な推測や解説は加えず、目撃し撮影できたシーンを、分かりやすい画像を選んで端的に掲載します。

タンチョウ親子3羽「子別れの日」(2024年3月)

② タンチョウ親子3羽 VS カップル2羽:遭遇シーン

③ タンチョウ親子3羽再合流、他の2羽を警戒し牽制

④ タンチョウ親、再び子を追い払う
 
 




久しぶりのオジロワシ





 




ダイサギ




 




アオサギ





 




オジロワシ





② 2024年 3月初旬: タンチョウ5羽 (親子3羽 VS 2羽) 対面シーン (縄張り争い?)













 










































③  下流の雪原では、子別れした3羽が再合流! 他の2羽をけん制、追い出す!














 その後、下流近くの広大な雪原に3羽のタンチョウらしき姿を発見!写真を撮り、拡大してみると、やはりそのうちの1羽はあの茶色頭の若鳥でした。
「子別れしたばかりなのに、何故、また合流したの?」と思い、しばらく観察してみました。

 3羽は、大雪原の真ん中あたりに陣取って、時々同じ方向を見つめていました。近くにある松林の辺りです。そのうちに1羽が飛び立ち、その松林の手前まで飛んで、ぐるりと旋回して戻りました。そして同じ松林の一画に向かいケイーンと鋭く鳴きました。まるで、その辺に何か危険なものが潜んでいるかのようであり、牽制しているように見えました。すると間もなくして、そこからいきなり、2羽のタンチョウが飛び出してきて大きく辺りを旋回したかと思うと、舞鶴遊水地の方角に飛んでいきました。

 その時の私の印象は、一度は子分かれをして自立させたけれど、先ほどの他の2羽に出会い、まだまだ外敵や同じタンチョウでも縄張り争いのある存在がいる以上、付かず離れずで見守る必要性を感じたのでは…ということでした。そして案の定、松林の一角にその2羽が潜んでいたのでした。

 そして驚いたことに、その画像を拡大してみると、その最初に2羽に対して威嚇するように飛び出したタンチョウは、父親ではなく、茶色頭の若鳥の方でした。その証拠に、羽の先には未だ黒い毛が残っていました。ご覧ください。(成鳥の羽は純白となりますが、幼鳥~若鳥の羽は、2~3歳頃まで、羽の先に黒い部分が残ります)






 

最初に目にした3羽の姿

その中の1羽が松林の方に向かい
何度も牽制するような鳴き声を上げます






松林の1画に向かい
飛び出したタンチョウの羽には
幼鳥のしるしの黒い縁が…







ぐるりと旋回して戻り、
また威嚇するように
大きな声で鳴きます
この羽の黒い縁取りは
2歳くらいまで残るようです
(この幼鳥は満1才)
すると間もなくして、
別の2羽のタンチョウペアが松林の陰から
飛び立ち…
北の空へと消えていきました
若鳥は何かしら
誇らしげに見えました
自立に向けて自信をつけ始めたようです
別の2羽が飛び立った後…
3羽の親子が残ります
④ 2024年 3月 春分の日: 親子3羽  子別れのシーン再び
 
沼の縁に2羽のタンチョウが…
美しい飛翔シーン
ところが…
しばらくして川面で目にした光景は
1羽のタンチョウが、もう一羽を
激しく追い立てている場面でした
よく見ると、追われているのは
羽の先が未だ黒く、
茶色頭の若鳥でした
そして水しぶきを挙げながら
追い立てているのが
親鳥です
激しく容赦なく
追い立てている様子でした

これを繰り返しながら、完全自立をはかっていくのでしょう