♪ 小さな私塾の先生から見た子ども達、風景、異文化の世界 ♪
花と光と風と…
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 オオバナノエンレイソウ探訪記① ・ 広尾 ・ 六花の森 ・ 新嵐山  2022





コウライキジ ♂  (高麗雉)
学名: Phasianus colchicus
英名: common pheasant
キジ目キジ科キジ属


*以下は素人の私の
エンレイソウ探策の記録です。
ご笑覧ください!


エンレイソウ道南1
エンレイソウ道南2
エンレイソウ系譜1
エンレイソウ系譜2
エンレイソウ系譜3
エンレイソウ系譜4
エンレイソウ





 ついにエンレイソウ属の花々の開花の時期になりました!待ちに待った季節の到来です。

 2013年の北海道新聞に、「石狩市内の緑地帯に、これまで知られていなかった大規模なオオバナノエンレイソウの群生地が存在」という記事が掲載され話題になりました。その直後に訪れた事がありましたが、その場所をもう一度確認したくなり行ってみました。2つの群落の間にある草地に、何か鮮やかなモノがうごめいているのが見えました。目を凝らすとなんと「コウライキジ」でした。その位置からほんの数メートルの路肩に車を止め、車内から写真撮り放題となりました。野鳥は静止したモノは警戒しないようですね。

 この緑地帯は、前回訪れた場所よりも遥かに広大で、目を見張るほどの見事な美しい群落でした。その時、せっかく北海道にいるのだから、道内随一と言われる「広尾シーサイドパーク」のオオバナノエンレイソウの大群落も観てみようと決意しました。
 
 日高の峠を越えて、辿り着いた広尾の大群落は、まさにそのエンレイソウの最盛期、その美しさは圧巻でした。これほどの大きな花弁を持ったオオバナノエンレイソウは観たことがなく、その大きく華やかな純白の花弁がそよ風に舞う様は本当に夢心地でした。

 中札内に宿を取り、翌日は、新嵐山キャンプ場そばのオオバナノエンレイソウ大群落、そして六花の森の大群落にも立ち寄りました。そこで思いもよらない混乱が押し寄せたのです。一体今まで私はオオバナノエンレイソウをどう捕えて来たのだろう?
オオバナノエンレイソウって何?
シラオイエンレイソウって何?
…と問い続ける自分がいました。

(オオバナノエンレイソウ探訪記、Part②に続く)


 
この威風堂々たる姿!
“ケイーン”と、一声鳴き、
茂みの中へと去って行きました
こうした広大な大群落が
見渡す限り延々と続きます
(オオバナノエンレイソウの復習です!) 
(典型的なオオバナノエンレイソウのイメージ)

たとえ群生していても、個々にまっすぐに
地面から立ち上がっている
背筋の伸びた品性がある感じ
(典型的なオオバナノエンレイソウのイメージ)

花弁もがく片もあまり尖らず、波打たず
花弁はガク片より遥かに長く、花は上向き、
雄しべは雌しべ(子房)より長い
今年生まれて間もない仔馬 日高地方は、名馬の産地です
ついにやって来た!
広尾シーサイドパークの群生地
なんとオオバナノエンレイソウなのに
多くの花々が、このように大きな株立ちで
沢山集まって咲いていました!
一見すると、
花弁も葉も波打っていて
まるで、シラオイエンレイソウのよう・・・
どちらを向いても
見渡す限り、オオバナノエンレイソウだらけ
   
 心地よい海風が吹き渡ります  子房が黒いチシマエンレイソウも
所々散見されました
こうした波打った大きな花弁、
本当に、オオバナノエンレイソウ???
…でも確かに、雄しべは雌しべより長いのです
それがオオバナノエンレイソウの証拠です
こちらも大きな株立ちです
興味深いことに、他のエンレイソウ属基本種
(エンレイソウ&ミヤマエンレイソウ)は
見た限りでは皆無でした。
こんな大きな株立ちのブーケが
あちこちに点在しています
この花弁が丸いタイプの他に、
子房の黒いチシマエンレイソウ
などの変種も沢山ありました
フデリンドウ エンレイソウの群落から
突然飛び出したエゾシカたち!
ナウマン象の親子も登場!
このお宿には、
毎朝、エゾリス君がやって来て
皆の前でお食事ショーを披露してくれます
このお宿には
なんと、八重咲エンレイソウが
ありました!
10年前に訪れた時は
3輪でしたが、今回は2輪に減っていました
でも、相変わらず美しい!
   
この馬はポニーです がく片は6枚 (通常は3枚)
花弁は八重咲で枚数不明 (通常は3枚)
そして白と薄緑が混じり合っています
   
赤毛のアンの世界のような… (Part2 に続く)

新嵐山キャンプ場の大群落

六花の森の大群落